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ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

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有機卵は高くて危険?

2010-07-09 23:47:56 | たべもの
午後のNHKバラエティ番組で、演出家の三谷幸喜が「目玉焼きどんぶり」を披露していた。

ロースハムに卵を割りいれて目玉焼きにし、コショウで味付けしたごはんに乗せるだけのシンプル朝食メニュー。あまり美味そうではないが、司会者はお約束の「ウマイウマイ」を連呼していた。

今日のタイム・モバイル。「健康と科学欄」には「オーガニック卵、値段は高いが健康には?」という短い記事が読める。

アメリカで一年間に消費される鶏卵は全部で780億個。売上は70億ドルというのだからタイシタもの。記事でもGMもこれくらい頑張って車を売ってくれねばとまず脱線。

エコノミー、プレミアム、ラグジャリー。鶏卵も生産エリヤや商品のクオリティに違いがあるのは人間の労働者と同様だ。エコノミーは工場(ケージ飼育)、プレミアムは無ケージ(地飼育)、そしてラグジャリーはオーガニック(有機飼料)と様々あって、消費者は応分の値段を払わされる。

最近の鶏卵の値段調査。サンプルはランダムで選ばれたジョージア州のアテネ。工場(ケージ飼育)卵の売価は1ダース$1.69(¥150(88.5))、無ケージの地卵は$2.99~$3.59(¥265~¥318)、さらにオーガニック飼育卵なら $3.99~$5.38(¥353~¥476)となった。たかが卵とは言っていられないほどの大きな差がある。

それでは、値段が高ければ、ひとの健康にもいい卵なのか?答えはブーッ!

区別は実際には不可能で、面白いことに、工場(ケージ飼育)卵の方が往々にして安全度が高いという結果を出したUSDAの調査があるのだという。

工場飼育の雌鶏は詰め込まれた[バッテリーケージ]と呼ばれる狭い籠の中で卵を生む。一方、無ケージやオーガニック飼育の雌鶏は、地上を動きまわる自由と高品質の飼料を与えられている。どちらの飼育のされかたを鶏がより好むのかは鶏に聞いたことがないから不明だという。ハハハ。

USDA調査は、産み落とされた卵の栄養価値の多少、ここでは「ハウ単位」と呼ばれる卵質測定基準が使われた。卵の蛋白質はほとんどが卵白にあって、濃アルブミンの量が多い卵がより栄養価が高いとされる。ハウ単位は卵の重さとアルブミン層の厚さで決まるが、検査では各方面から集められた多種類の卵を複数回に亘って比較した結果はいつも同じで、意味ある差異を見つけることができなかったという。これでは利用客の主観的価値判断に依るしかないことになる。

卵の栄養という点で同じでも、卵の安全性はどうなのか。オーガニック卵なら、抗生剤使用や不純物の混入は避けられるのではないのか?

健康な牛豚でも予防の為に抗生剤を飲ませる食肉業界などとは違って、鶏卵業界は抗生剤の使用が少ないのだと云う。ホウ、そうなのだ。

病気が発生した場合は当然抗生剤が使われるが、卵は一時的(雌鳥の体から抗生剤効果が抜けきるまで)にオーガニックの名称を外される。平常時、抗生剤は雌鳥には使用していないのだ。

USDAが鶏卵の安全性に対して力点を置くのは、環境による汚染源の方であって、ここでは工場(ケージ飼育)卵の方に歩がある。

アメリカとEUのニ調査では、いずれも、無ケージ飼育鶏のPCBレベルが高い。自由に動き回り土壌中の餌を啄むからである。カリフォルニアでの調査例では、材木工場に隣接する無ケージの有機ファームで飼育される鶏からはケージ飼育の鶏の100倍のPCBが検出されたというし、ブラジルの例では、鶏卵からDDTを検出した飼育場の周辺で農薬を使ったのは9年も前だったとのこと。DDTなど殺虫剤の効果持続期間はこれだけ長いというのだから問題は大きい。

「卵黄の色がはっきりしている方が良い」とか「茶色の殻は白の殻よりも良い」といった健康指向の一般消費者が信じやすい俗説も、答えは再びブー!。

卵黄の色は鶏の種類によって違ってくるのだし、茶殻卵に少し高めの値が付いているからといって卵の質には関係ない。飼育を長くすると茶殻卵が生まれるだけのことだから、高い値段は増えた餌代という訳である。

「鶏の餌ほどチョビッとの給料」と云う言い方があるが、茶殻卵の値段こそまさにその「チキンフィード」だと記事は結んでいる。

日本の鶏卵生産については詳しく知らないが、状況はアメリカやヨーロッパと多分同じなのだろう。「地養卵」とか「有機卵」とかの様々なラベルを付けた鶏卵ケースがスーパーの棚に並んで、今日も皆が買っていく。だが、価格差ほどには、きっと栄養差も安全差も無いのかも知れない。要は消費する自分の倫理観や価値観で決まるというわけ。ここでも、業者のマーケティング戦術に惑わされそうだ。










 





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2 コメント

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Unknown (専業主婦のおばちゃん)
2019-09-07 13:56:02
古い記事へのコメント失礼します。通りすがりでブログ主さまの後日記事までチェックしておりませんので、既にご存知でしたらすみません。
餌で色が変わるのは卵黄です。殻の色の差は、餌よりも品種によるところが大きいです。どちらにしても、おっしゃる通り「色と栄養価は相関性がない」とされていますね。(ヨード卵は別として。)
ただ、実際にいろいろ買ってみた経験から言いますと、殻の色の濃いものは殻が硬くて丈夫な傾向にあります。殻が硬いものほど日持ちが良く、知っている限りでは一ヶ月経っても卵黄がプリリンと立っているような有機たまごもありました。
あの日持ちの良さは、とても便利です。殻が硬すぎて、割るのに数倍の力が要るような、赤い殻の鶏卵。十年前で6玉240円でした。何年も愛用していましたが、引っ越して入手できなくなり残念がっています。あの硬さに慣れて以来、通常のたまごは殻が貧弱すぎるので、つい見下してしまいます。
同じ「有機」を名乗っていても、あんなにはっきりと頼もしさを感じるたまごには、なかなか出会えません。
Unknown (Unknown)
2020-01-25 19:49:34
これはちょっと間違ってる情報ですね。
アメリカの情報には気をつけて!

ゲージ飼育の危険性は飼料ですね。遺伝子組み換えの飼料しか食べていない鶏の卵ですよ。危険度MAX。

それにゲージ飼育の卵はオーガニック/平飼いと比べて臭いです。これははっきりしております。

そのまま食べてもわかりますが、お菓子にするとはっきりわかりますよ。

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