5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

首夏の馬市

2017-03-31 22:28:46 |  文化・芸術
毎日報道されるのが政治ばなしのトランプさん、安倍さん、パクさんとなると我がブログ日記には消化不良で書ききれない。 なにかないかと探っているうちに、3月25日の中日夕刊「文化芸能・美術評」欄に「宿場町が歩きたくなる」という愛教大の浅野和生先生の投稿を見つけた。 折から名古屋のボストン美術館で開催されている「歌川広重・東海道五十三次展」に因んだものだ。 文中にあった「首夏馬市」ということば。 . . . 本文を読む

鼠がなめる

2017-03-30 22:48:58 | 天候・気候
お仲間のMTさんはレクサスのスポーツカーで高速ドライブと積極的、JSIさんはソウルの公園へ行って詩集を読んだと文学的、それぞれ春の気分を楽しんでお見えだ。 今日は気温が上がってすっかり春の陽気になった。空は薄曇り。空気がぼんやり霞んでいるように感じたが、ひょっとすると、黄砂か、花粉か、はたまたPM25か? 大須の三輪神社の境内にある桜の木がほんのりと薄いピンク色になっているのを見つけて気持ちが . . . 本文を読む

社会の眼を恐れる文化

2017-03-29 21:44:42 | 社会
英語で「ジェイウオーク」いわゆる赤信号横断のことは、以前にもこのブログで書いたことがある。 今日の中日夕刊にもフランス人の赤信号横断について触れた「世界の街海外リポート」を見つけた。 交通ルールを守って「赤信号は停止」すべきと考える日本人の思考方法はどうやら欧米先進国的判断とは違っているようで、「赤信号時の歩行者の行動傾向」という真面目な研究がフランスの研究者によって行われ、その結果が発表され . . . 本文を読む

シラスと桜の開花

2017-03-28 22:07:52 | Twitter
『白魚の小さき顔をもてにけり』 大正時代「ホトトギス」の俳人の一人、原石鼎の春の句だ。大岡信の「折々のうた」に載っている。 今日は家人に頼まれて〈シラス〉を買った。静岡か和歌山産がいいと言うのだが立ち寄ったスーパーにはない。魚介コーナーのクーラー一台をシラス干しのプラ舟が占拠して「旬ですよ」とアピールしている。ならばと適当な舟を一艘篭に入れてレジに進んだ。 もちろん夕食の副菜はこのシラス。大 . . . 本文を読む

笑う山、泣く山

2017-03-27 21:45:31 | ことば
「山笑ひ人群衆する御寺かな」 早春の山を擬人化した「笑う」という表現にはなかなか味があるとは「ことばの歳時記」の金田一春彦先生。ちなみにこの句は高浜虚子の作だという。 『春山は笑っているよう。夏山は滴るよう。秋山は装うよう。冬山は眠るようだ』と評したのが始めだったようだ。自然や風景の擬人化は中国人たちが巧みなようだが、日本では珍しい。 奥の細道では松尾芭蕉が「松島は笑うがごとく、象潟はうらむ . . . 本文を読む

紀宝千本桜

2017-03-26 22:51:49 | 自然
ワシントンDCのポトマック河沿いに植えられた日本の桜はたしか早咲きの「寒桜」ではなく「そめいよしの」だったはずだが、今日のNHKニュースで見る映像だともう開花寸前といった風情。 数週間前には東海岸の降雪寒波で開花は例年よりも遅くなりそうだというアメリカレポートだったのだが、どうやらその後は持ち直して、例年どおりの「桜まつり」が始まったようだ。 1912年3月27日が当時の東京市から桜をDCに贈 . . . 本文を読む

総持寺山門

2017-03-25 22:28:14 |  文化・芸術
昨日は鬼瓦について書いたが、京都・知恩院の三門は徳川家光の時代、元和七年(1621年)の建造というからもうすぐ築400年ということになる。 これまで無事生きながらえて来ているのは、地盤が強固で建造がしっかりしているからだろうし、定期的な修理が決められているからだろう。 貴重な木造伽藍の維持保存は単に一寺社や檀家・氏子の責任範囲を超え、国家的な文化財管理が必要なのは明らかだ。 今日のNHK金沢 . . . 本文を読む

400年後の鬼瓦

2017-03-24 21:49:18 |  文化・芸術
メインストリートは歩きやすいが面白味に欠ける。だから気が向くと裏道にはいって歩速を少し落として住まいの佇まいを眺めながら通り過ぎるのだ。 今日は信用金庫のATMに用があって今では裏道と化した昔の東海道を抜けた。床屋、八百屋、鰻屋、酒屋、クリーニング屋、和菓子屋、料亭などなど、子供の頃覚えた屋号を掲げた店が依然残っている。商売は決して順風とは言い難いがそれでも戦後の昭和時代をしばし思い出した。 . . . 本文を読む