5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

夏雲が眩しい

2010-07-19 22:18:26 | 自然
家を出た途端に両目に軽い痛みを感じた。

太陽の直射光だけでない、アスファルトの平面や白い自動車のボディからの反射光がダイレクトにこちらに向かってくる。眩しすぎるのだ。キャップを目深にかぶり直し、細い目をさらに細め、口をハンカチで押さえて、眼に入る光量を制限すると少し楽になった。最高気温は34.2度、体感は40度近かろう。暑さと眩しさでクラクラする。

昔はこんなことはなかった。緑内障年齢なのだから度付きのサングラスを買った方がいいだろうかと少し心配になった。

それでもクーラーの効いた電車に乗って一息ついた。車窓から見る田園風景も暑さのただ中にある。少し靄っとした感じは水田からたち登る水蒸気のせいなのかもしれない。空には白い夏雲が浮かんでいる。積雲や積乱雲というのだろう。

今朝のTVニュースでは、もうひとつの雲のニュースを放送していた。「彩雲」である。

昨日、日曜日の昼、神奈川県の横浜や川崎で観測されたこの彩雲、赤黄緑青の色色を自然のはけで白い雲の上に薄く描いたような「虹色の雲」である。WEBには、朝日、読売の記事が写真つきでアップされているが、いずれも、暑いなあと日曜日の空を見上げた素人写真家の提供したもので、青空をバックに見事な虹色を見せている。

気象庁の説明だと、彩雲は薄い雲が高い上空にかかった晴れの日に起きる現象。雲を作る氷の粒や水滴に太陽光が当たり、光の方向が屈折することで、雲が虹のように色づいて見えるのだという。虹の理屈と同じだ。だから年に何度か全国で見られるという。

瑞雲や慶雲とも呼ばれて、昔から「よいことの前触れ」だと考えられていると記事には書かれているが、横浜の彩雲が名古屋で見えるはずもなく、ラッキーチャンスも訪れることはなかった。

英語で「雲」のニュースはないかと《cloud》でグーグルのファーストフリップを検索してみたが、ヒットした新聞記事はみな、クラウドコンピューティングの技術やビジネスニュースものばかり。考えて見れば「雲」のごとき自然現象に「美」をさがそうとするのは、われわれ日本人だけなのかもしれない。

電車の昼涼みを終えて帰路に着く頃、西に沈む夕日の輝きを映したトゥワイライトの南空には、昼間の白い積雲がこんどは見事に紅く染まってたなびいていた。明日はもっと暑い日になりそうだ。

暑い近頃だが、熱中症予備軍の年寄りにかける「お元気で」は、英語でなら《Stay Hydarated》と云うのがよかろうと思う。










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