5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

蛇は長すぎる

2021-05-31 21:39:07 | 自然

5月末、31日のコロナは、全国で1793人(延747459人)の感染と74人(累13067人)の死亡が確認された。愛知県では145人(延47291人)の感染と6人(累791人)の死亡の発表があった。

NHKTVの自然番組(山番組だったかもしれない)で、山肌に露出した岩層を指して「蛇の模様に似ているから蛇紋岩といいます」というガイドの会話が印象に残った。蛇の縞模様をした岩をどこかで見たことがあったのだろうか。

ウイキによると尾瀬ヶ原を見下ろす群馬県の至仏山(2228m)は山体が蛇紋岩でできているため、特殊な蛇紋岩植物という植物群が生育することでよく知られているとある。

そういえば近頃は蛇を見ることが稀になった。昔なら気温が上がる今頃は蛇たちの動きも活発になって川の土手や野原を歩けば必ず彼等と鉢合わせしたのである。マムシに襲われそうになったこともある。生まれつき爬虫類とは相性が悪いのである。

坪内稔典先生の「季語集」の夏・動物の項にこの「蛇」が入っている。

「最近はめったに蛇を見ないね」
「昔はどこの家にも青大将がいた」
「そう、蚊帳の上にドサっと落ちてきたり」

友人と草むらで蛇の話をしていた先生、近くから突然「蛇だ!」と叫ばれ、びっくりしてやおら立ち上がったら、それまで二人が座っていた場所をシマヘビが悠々と通り過ぎていった。

という枕に続いて、世界中に2700種もいるといわれる蛇だが、変温性だから熱帯地方に多いとされ、日本には僅か10種あまりしかいないこと。そのうち有毒なのはマムシと沖縄のハブだけで、青大将やシマヘビなどは、ネズミの駆除をしてくれる有益動物だという説明がある。

「蛇は長すぎる」という哲学的な定義は、フランスの小説家、ルナールによるものだ。たしかに蛇は長すぎる、だからたいていの人に嫌われるのだろう。

「蛇逃げて我を見し眼の草に残る」高濱虚子

 


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