5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

花の色は

2021-06-04 21:59:19 | 自然

6月5日のコロナ状況は、全国で2652人(延761202人)の感染と56人(累13540人)の死亡が確認されている。愛知県では218人(延48653人)の感染と7人(累839人)の死亡の発表があった。

「紫陽花や 帷子時の 薄浅黄」

今が盛りの雨の花、アジサイを詠んだ芭蕉の一句だ。ウェブで見つけた。

「今年も帷子(カタビラ)を着る季節になったが、アジサイも帷子も同じ薄浅黄色をしている」という意だろう。六月は更衣の季節でもある。浅黄色の夏衣にも雨の花にも初夏の訪れが感じられるというわけだ。

三重県津市の「赤塚植物園」では、百種千株のアジサイが見ごろを迎えたというローカルニュースがNHKのウエブで見つかる。

今年は気温の高い日が多かったこともあって例年より10日ほど早く咲いたという。冬の間に根元から株を切って大きく咲かせる「アナベル」という北米種、日差しを浴びることで白から赤にと花色が変わるヤマアジサイなど。色も形もさまざまあって、種類の多さに驚く。

「紫陽花や 昨日の誠 今日の嘘」

この正岡子規の一句は、日々少しずつ花色を変化させるアジサイのありさまを「人の心も花の色のように移ろいやすいもの」と擬人化して捉えているところが面白い。子規の生きた明治の頃も令和の今も人の心にさほどの違いはなさそうである。

 


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