5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

ツバメの子育て

2021-06-04 21:59:19 | 自然

6月4日のコロナ状況、全国で2595人(延758551人)の感染と86人(累13484人)の死亡が確認された。愛知県では266人(延48435人)の感染と8人(累832人)の死亡が報告されている。

WHOが主導する国際組織のCOVAX。慎重居士の菅首相が珍しく迅速に検討し実行したのが突然の感染拡大に困惑する台湾へのワクチン無償提供だ。

成田からJALで運ばれたアストラゼネカ124万回分は無事台北に到着、蔡総統は、SNSを使ってさっそく「奔走してくれた台湾と日本の当局と民間の人たちに感謝します。価値観を共有し互いに支え合う台日友好の真の意味が改めて示されました」と世界に向けて感謝のメッセージを発している。

G7を前にした菅政府の「ワクチン外交」そのものだとも云えるが、世界中が日本の今回の動きに注目したことは間違いない。

我が町の駅前地区は只今高架化建設中だから、この新緑の季節にも、きわめて無季節的なコンクリートの巨大構築物の間を車や歩行者が行き交う状態にある。数年後に工事が完了しても、駅とマンションと飲食ビルとが立つだけの無機的な空間しか出来上がらないのかと思うとがっかりする。

夕方になるとムクドリの合唱が聞けた駅前広場の欅も伐採されてしまった。カラスやスズメもめっきりとその数を減らしている。のんびりと餌を探す環境ではないのだ。取り壊された旧駅舎の屋根の庇に巣作りをしたツバメたちの子育てを観察するチャンスもなくなったなと淋しく思った。

今日のNHK熊本局は「“おかえりツバメ” ことしも道の駅で子育て」という季節のニュースを発信している。

熊本県八代地方の氷川町にある道の駅では、開業した19年前から毎年3月になるとツバメたちが南から渡ってきて、建物を繋ぐ通路の軒下に巣作りをする。今年も30mある軒下に30個程の巣が並んで、親鳥たちが運んできた餌を食欲旺盛なヒナたちに口移しで与え、元気な子育てに励んでいるとある。

小さな巣でも30個となれば結構賑やかだろう。20年近くになる営巣なのだから、毎年このツバメたちの様子を見に来る「常連」たちもいるようで、氷川の隣町、宇城から来た老人もそのひとりだ。「孫にツバメの子育ての様子を見せてやりたい」という。

ヒナ鳥たちは梅雨が明けるころに巣立ちを始めるという。九州南部の梅雨明けは例年だと7月中旬というから、それまでまだ一か月ある。老人の孫たちにも生きた生物観察のチャンスは十分にありそうだ。

 

 


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