28日のコロナ、全国では5789人が感染(延583123人)し、50人(累10138人)が死亡した。愛知県では323人(延32761人)が感染と確認され、死者は3人(累627人)だった。
愛知県発表では、検査の結果27日までに177人が変異株による感染だったと確認された。これまでの累計は971人である。緊急事態宣言下の大阪 京都 兵庫ではこれまでに8割以上、東京でも5割余半が変異株に置換わっており、全国的にも急速に置き換わりが進んでいるという。
NHK金沢局でおもしろいローカルニュースを見つけた。見出しは「クマの餌のブナの実 今秋は平年並み以上の予測」とある。
去年、ツキノワグマの市街地への出没が相次いだ石川県では、今年の春からドローンを使ったブナの木の開花状況の調査を始めた。開花状況をもとに、クマの餌となるブナの実が秋にどの程度の実り具合になるかを予測するのが目的だ。
加賀市や小松市など、クマ出没が多かった4自治体10地点では何れでもブナの開花を多く確認したという。こうした観測から、今秋のブナの実生具合は「平年並み以上」になるという予測になった。
県は6月と8月にもブナ木調査を行う予定で、担当の生活環境部では「市や町などと連携してクマ出没に備えた対策を徹底し人身被害を防ぎたい」としている。
昨日は札幌の桜が満開だったというが、気象庁が毎年行っている〈生物季節観測〉の種目にサクラはあってもブナはない。
現在、気象庁が続けている植物観測は、あじさいの開花、いちょうの黄葉と落葉、うめの開花、かえでの紅葉と落葉、さくらの開花と満開、すすきの開花という6種類10現象でしかない。
かつては33種類41現象が通年で観測されていたのだから、ずいぶん減ったわけだ。地球温暖化で季節感が薄れ、開花や落葉の時期が大きくズレてきたことも原因なのだろう。
ブナというこれまで気象庁が観測の対象にしてこなかった喬木の開花を調べようという石川県の独自の動き、野生動物との共棲をはかろうとする新しい活動は、21世紀の「生物季節観測」だと言っていいのだと思う。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます