もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

180524 133万PV超:【社説】アメフト問題 選手の悲鳴受けとめよ/【社説】選手説明翌日の日大会見 責任逃れだけが目立った

2018年05月25日 19時51分57秒 | 閲覧数 記録
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朝日新聞【社説】アメフト問題 選手の悲鳴受けとめよ  2018年5月25日05時00分
 将来を嘱望された選手が、なぜ悪質なプレーに走ったのか。どんな経緯があったのか。
 日大アメリカンフットボール部の選手が関西学院大学との定期戦で危険なタックルをして、相手選手にけがを負わせた問題は、収束・和解に向かうどころか混迷の色を深めている。
 最大の責任は、事態を甘く見て不誠実、非常識な対応をくり返してきた日大にある。
 22日に記者会見した選手は、監督やコーチの指示を受けて、故意の違反行為に及んだと打ち明けた。その内容や自らの精神状態を具体的に語り、関学側への謝罪の言葉を連ねた。
 これに対し、1日遅れて会見した前監督とコーチは、けがをさせることを目的とした指示はしておらず、誤解した選手に問題があるとの説明に終始した。
 主張がこうも食い違う以上、客観的な立場からの解明が必要だ。日大は遅まきながら第三者による調査委員会を設けるという。中立公正なメンバーを選任し、事情を知り得る他の部員からも丁寧に聞き取りをして、速やかに社会に報告すべきだ。
 危険プレーに対する見解を求めた関学に対し、日大は当の本人に話を聞くことすらせずに回答していたことも、選手が会見してわかった。こんな無責任な姿勢が許されるはずがない。
 二つの会見を通じてはっきりしたこともある。日大アメフト部がとってきた、いかにも時代遅れで閉鎖的な指導法だ。
 選手と監督が話をすることはめったになく、指示はコーチが伝える。問題の選手は突然、日本代表チームへの参加を辞退するよう命じられたが、理由は説明されない。選手の発奮を促すためと称して、練習に参加することも許さず、追い込む。
 こうした一方通行の手法がまかり通っているとは驚きだ。
 近年は、国内外に留学して、最先端の練習方法やコーチ術、医学知識を習得し、科学的な指導に取り組む例が少なくない。体づくりや技術だけでなく、ストレスをどう制御するかなど、心理面でも専門家と協力して選手を導く動きが広がる。
 これに比べると日大アメフト部の異様さが際立つ。ゆがんだコーチングは選手を、そしてチームを不幸にするだけだ。
 「もう大人なのだから自分で善悪を判断すべきだった」と選手に苦言を呈する声もある。だが学生にとって指導者の存在は極めて大きく、だからこそ、その責任は重い。これからの学生スポーツのあり方を考えるうえでも、背景までしっかり掘りさげた調査を求める。
毎日新聞【社説】選手説明翌日の日大会見 責任逃れだけが目立った  2018年5月25日 東京朝刊
 日本大に対する不信感が強まっていることを大学当局者はわかっているのだろうか。
 アメリカンフットボールの悪質なタックルを巡って日大前監督の内田正人氏と、コーチだった井上奨(つとむ)氏が記者会見を開いた。タックルした日大の宮川泰介選手が指導者の指示だったと認めた会見の翌日だった。
 宮川選手は、自身の会見では名前や顔を公表し、関学大に謝罪した。指導者の発言内容やプレーに至る経緯の説明は具体的だった。だが、内田、井上両氏はあらためて指示を否定した。
 井上氏は「つぶせ」とは伝えたが、けがをさせることが目的ではなかったと強調した。内田氏はボールを見ていたため、悪質なタックルには気づかなかったと語った。
 だが、それではつじつまが合わない。試合直後、悪質な反則を問われ「(自らの指示で)やれと言ったでいい」と、プレーを承知したような内田氏の発言が報じられている。
 また、内田氏は「(宮川選手は)よくやったと思う」と話したという。反則は試合開始早々にあり、宮川選手はわずか数分間のプレーで退場した。短い出場時間のどんなプレーを評価したのか問いたい。
 被害選手側からは警察に傷害容疑で被害届が出されており、内田氏や井上氏は共謀や教唆の有無を問われる可能性がある。その責任を逃れるため、「けが」という言葉に敏感に反応した印象は拭えない。
 日大の公式見解では、指導と選手の受け取り方に乖離(かいり)があったことを問題の本質と捉えている。もし乖離があったなら、語るべきは、それを引き起こした指導者のアプローチの拙さのはずだ。
 会見からは、強圧的な態度や言葉の圧迫による古い体育会気質の指導の構図も浮かび上がった。
 本来、学生を守る立場にある大学が、選手の会見翌日に、組織防衛の形で急きょ反論会見を設定した姿勢が常識から外れている。
 約2時間に及んだ会見を強制的に打ち切ろうとした司会の大学職員にも批判が集まっている。
 日大は第三者委員会で真相究明にあたるという。しかし、一連の対応を見ていると、中立性や信頼性を保てるかどうか疑わしい。

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