3月18日(水):
現政府が沖縄でやっていることは、犯罪だ。そして、海上保安庁は、国民の支持を失ってどうやって日本の海域を守るつもりだ。沖縄をいじめる“海猿”は、本当にイメージが悪い、格好悪いぞ!
辺野古基地建設「これは沖縄と日本政府の戦いだ」
http://tanakaryusaku.jp/2015/03/00010830 2015年3月17日 23:45 田中龍作ジャーナル
「抗議のボートに体当たりする海保の警備艇」証拠写真をかざす玉城デニー議員(衆院・沖縄3区)。右は安次富・ヘリ基地反対協議会共同代表。=17日、参院会館 写真:筆者=
海上保安庁の警備艇が猛スピードで抗議のゴムボートにぶつかる。暴走族のスポーツカーが自転車に衝突するようなものだ。
陸上では基地反対運動のリーダーが米軍のセキュリティー(日本人の基地従業員・雇用主は日本政府)に引き倒されて拘束された。
安倍首相は翁長知事に会おうともしない。その一方でボーリング調査はすでに始まった。辺野古基地本体の埋め立て工事は夏にも着手されそうだ。
住民の意向は全く聞き入れられず、国家による暴力で事が進んでいる。
こうした事態を受けて、今夕、参院会館で「辺野古新基地問題を考える院内集会」が開かれた。(主催:沖縄等米軍基地問題議員懇談会)
沖縄からはヘリ基地反対協議会の安次富(あしとみ)浩・共同代表が駆けつけた。
「辺野古だけでなく南部からも北部からもバスを仕立てて(キャンプシュワブのゲート前に)座り込みに来る。沖縄全土の戦いになっている。これは沖縄と日本政府の戦いなんです」。安次富・共同代表は怒りを込めた。
「辺野古は滑走路だけではない。(米軍は)最大級の強襲揚陸艦が接岸できる埠頭を作り、大浦湾を軍港にしようとしている。こういう事実をどうして在京紙は報道しないのか?」。安次富氏はマスコミにも不信感を示した。
強襲揚陸艦が接岸できる軍港の建設予定地。本体工事着手を前に作業台船が現場海域に出ていた。=2月、大浦湾 写真:筆者=
「にじてぃ・にじららん。沖縄の怒りは受忍限度を超えている」。照屋寛徳議員(衆院・沖縄2区)も安次富氏と同じように怒りを表した。
「戦争をするための辺野古基地は作らせない。(本土の人は)同情ではなく真に連帯する意志を寄せてほしい」。照屋議員は声をふり絞るようにして訴えた。
沖縄は先の戦争で本土防衛のための犠牲となり、戦後は在日米軍基地の約75%を背負わされた。
「核抜き本土並み」という条件で佐藤栄作首相(当時)が米国から返還を勝ち取った沖縄。返還とは何だったのだろうか?
「1972年以降も、復帰前と変わらず、米兵から被害を受けている。私たちの自己決定権を実現したい。永田町の住民に将来を ゆだねる つもりはない」。安次富・ヘリ基地反対協議会共同代表の言葉が事態を象徴している。
ホステスとメディアは似ている? 室井佑月のメディア評〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150318-00000002-sasahi-soci 週刊朝日 2015年3月20日号
作家の室井佑月氏は、自身のホステス経験を踏まえて、メディアの扱う情報の出し方についてこういう。
* * *
ホステスをしているときに、言いたくないことは言わない、そのかわり言ってもいい事実は、聞かれてなくてもしゃべりまくる、という技術を学んだ。
これがどういう効果を生むかというと、秘密がない開けっぴろげな人に見えるようだ。
ほんとうのところは、どうでもいいことを過剰に話しているだけなのにね。ま、言いたくないことは言わないだけで、嘘は言っていないわな。
あたしがなぜこんな話をするかというと、このところの報道にもこれに似た感じをうけるからだ。
ここんとこ、テレビをつけると「川崎の少年リンチ殺人」と「家具屋の喧嘩」のことばかり。
川崎の少年リンチ殺人についていえば、同世代の子のいる母親として、どうしてこんな悲惨な事件が起こったか知りたくもあった。
しかし、1週間以上、連続して、電波を流し伝えることなのかね? 犯人の逮捕が遅かったこともあるんだろうけど。
被害者は当時まだ中学1年生の13歳。犯人逮捕という新たな展開がなかったためか、メディアは被害者側の家族構成や、生活環境などを洗いまくった。
被害者遺族がそんなこと望んでいるわけない。あたしはこれは、セカンドレイプみたいなものだと思う。
視聴者は、少年の生い立ちを知り、
(うちとはぜんぜん違っているから大丈夫なんだわ)
そう考えて安心しろってか。
たくさん時間を割いたので、テレビ局はもうこの件についてはブームは去ったと、犯人逮捕をさらっと報道するだけかもな。加害者も未成年らしいし、弁護士がつくだろうから、面倒臭いことには巻き込まれたくないだろうし。
すると、今度は週刊誌あたりが、加害者の生い立ち情報合戦を繰り広げるかもしれない(この原稿が出るころにははっきりする)。
あたしが今、なにを言いたいかというと、メディアがおかしいってこと。
あたしたちに家具屋の喧嘩情報は必要か? 必要ないわな。自分の情報キャパシティーが、こういった情報で埋められていくのが腹立たしい。
福島第一原発から漏れている高濃度汚染水が海に流れていた件はどうなった?廃炉に向けた工程表に遅れがあるって言っている人がいるけど、ぜんぜんニュースにならないね。
辺野古の件はどうなった? 移設反対派2人が米軍に拘束され、県警に不当逮捕されたみたいだけれど。
政治家たちの金の問題も、一瞬だけ騒ぎ、そこから深く追及しようとしない。天皇陛下や皇太子さまのあれだけの平和への願いも、軽く扱われる始末。
この国の一員として、知っておかねばならない大事なことはたくさんある。なのに日々、不要な情報を詰めこまれ、大事なほうをさらっと受け流してしまう。
ま、メディアは嘘は言ってない。面倒臭いことはしたくないだけ。
※マスメディアの不作為による未必の故意は目にあまる。
現政府が沖縄でやっていることは、犯罪だ。そして、海上保安庁は、国民の支持を失ってどうやって日本の海域を守るつもりだ。沖縄をいじめる“海猿”は、本当にイメージが悪い、格好悪いぞ!
辺野古基地建設「これは沖縄と日本政府の戦いだ」
http://tanakaryusaku.jp/2015/03/00010830 2015年3月17日 23:45 田中龍作ジャーナル
「抗議のボートに体当たりする海保の警備艇」証拠写真をかざす玉城デニー議員(衆院・沖縄3区)。右は安次富・ヘリ基地反対協議会共同代表。=17日、参院会館 写真:筆者=
海上保安庁の警備艇が猛スピードで抗議のゴムボートにぶつかる。暴走族のスポーツカーが自転車に衝突するようなものだ。
陸上では基地反対運動のリーダーが米軍のセキュリティー(日本人の基地従業員・雇用主は日本政府)に引き倒されて拘束された。
安倍首相は翁長知事に会おうともしない。その一方でボーリング調査はすでに始まった。辺野古基地本体の埋め立て工事は夏にも着手されそうだ。
住民の意向は全く聞き入れられず、国家による暴力で事が進んでいる。
こうした事態を受けて、今夕、参院会館で「辺野古新基地問題を考える院内集会」が開かれた。(主催:沖縄等米軍基地問題議員懇談会)
沖縄からはヘリ基地反対協議会の安次富(あしとみ)浩・共同代表が駆けつけた。
「辺野古だけでなく南部からも北部からもバスを仕立てて(キャンプシュワブのゲート前に)座り込みに来る。沖縄全土の戦いになっている。これは沖縄と日本政府の戦いなんです」。安次富・共同代表は怒りを込めた。
「辺野古は滑走路だけではない。(米軍は)最大級の強襲揚陸艦が接岸できる埠頭を作り、大浦湾を軍港にしようとしている。こういう事実をどうして在京紙は報道しないのか?」。安次富氏はマスコミにも不信感を示した。
強襲揚陸艦が接岸できる軍港の建設予定地。本体工事着手を前に作業台船が現場海域に出ていた。=2月、大浦湾 写真:筆者=
「にじてぃ・にじららん。沖縄の怒りは受忍限度を超えている」。照屋寛徳議員(衆院・沖縄2区)も安次富氏と同じように怒りを表した。
「戦争をするための辺野古基地は作らせない。(本土の人は)同情ではなく真に連帯する意志を寄せてほしい」。照屋議員は声をふり絞るようにして訴えた。
沖縄は先の戦争で本土防衛のための犠牲となり、戦後は在日米軍基地の約75%を背負わされた。
「核抜き本土並み」という条件で佐藤栄作首相(当時)が米国から返還を勝ち取った沖縄。返還とは何だったのだろうか?
「1972年以降も、復帰前と変わらず、米兵から被害を受けている。私たちの自己決定権を実現したい。永田町の住民に将来を ゆだねる つもりはない」。安次富・ヘリ基地反対協議会共同代表の言葉が事態を象徴している。
ホステスとメディアは似ている? 室井佑月のメディア評〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150318-00000002-sasahi-soci 週刊朝日 2015年3月20日号
作家の室井佑月氏は、自身のホステス経験を踏まえて、メディアの扱う情報の出し方についてこういう。
* * *
ホステスをしているときに、言いたくないことは言わない、そのかわり言ってもいい事実は、聞かれてなくてもしゃべりまくる、という技術を学んだ。
これがどういう効果を生むかというと、秘密がない開けっぴろげな人に見えるようだ。
ほんとうのところは、どうでもいいことを過剰に話しているだけなのにね。ま、言いたくないことは言わないだけで、嘘は言っていないわな。
あたしがなぜこんな話をするかというと、このところの報道にもこれに似た感じをうけるからだ。
ここんとこ、テレビをつけると「川崎の少年リンチ殺人」と「家具屋の喧嘩」のことばかり。
川崎の少年リンチ殺人についていえば、同世代の子のいる母親として、どうしてこんな悲惨な事件が起こったか知りたくもあった。
しかし、1週間以上、連続して、電波を流し伝えることなのかね? 犯人の逮捕が遅かったこともあるんだろうけど。
被害者は当時まだ中学1年生の13歳。犯人逮捕という新たな展開がなかったためか、メディアは被害者側の家族構成や、生活環境などを洗いまくった。
被害者遺族がそんなこと望んでいるわけない。あたしはこれは、セカンドレイプみたいなものだと思う。
視聴者は、少年の生い立ちを知り、
(うちとはぜんぜん違っているから大丈夫なんだわ)
そう考えて安心しろってか。
たくさん時間を割いたので、テレビ局はもうこの件についてはブームは去ったと、犯人逮捕をさらっと報道するだけかもな。加害者も未成年らしいし、弁護士がつくだろうから、面倒臭いことには巻き込まれたくないだろうし。
すると、今度は週刊誌あたりが、加害者の生い立ち情報合戦を繰り広げるかもしれない(この原稿が出るころにははっきりする)。
あたしが今、なにを言いたいかというと、メディアがおかしいってこと。
あたしたちに家具屋の喧嘩情報は必要か? 必要ないわな。自分の情報キャパシティーが、こういった情報で埋められていくのが腹立たしい。
福島第一原発から漏れている高濃度汚染水が海に流れていた件はどうなった?廃炉に向けた工程表に遅れがあるって言っている人がいるけど、ぜんぜんニュースにならないね。
辺野古の件はどうなった? 移設反対派2人が米軍に拘束され、県警に不当逮捕されたみたいだけれど。
政治家たちの金の問題も、一瞬だけ騒ぎ、そこから深く追及しようとしない。天皇陛下や皇太子さまのあれだけの平和への願いも、軽く扱われる始末。
この国の一員として、知っておかねばならない大事なことはたくさんある。なのに日々、不要な情報を詰めこまれ、大事なほうをさらっと受け流してしまう。
ま、メディアは嘘は言ってない。面倒臭いことはしたくないだけ。
※マスメディアの不作為による未必の故意は目にあまる。