8月20日(月): 記録ですm(_ _)m。ブログの開設から2508日。
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朝日デジタル(180821朝刊):平野啓一郎「ネット言論を見つめる」(部分)
1994年に大学に入り、本格的に小説を書き始めました。ほどなく文献を調べるのにインターネットが便利だと気がつきました。今では情報収集に不可欠です。感度の良い人をフォローすれば的確な情報を効率よく集められる。
僕もツイッターで政治的意見を表明しています。小説は10万部でベストセラーの世界。日本の人口の0・1%が読んでくれたらベストセラーなのです。99・9%の人にそっぽ向かれても構わないんだと思うと気が楽です。
読者には自分がうまく言えないことを説得力のあるかたちで言って欲しいという気持ちがある。新聞社はどういう読者に支えられているかをもっと意識すべきだと思います。
関東大震災時の朝鮮人虐殺について、朝日新聞が「朝鮮人らが殺害される事件が起きたとされる」という書き方をしましたが、僕も含めて歴史修正主義に反対の多くの人が反発しました。朝鮮人虐殺は歴史的事実だからです。僕が同様のツイートをすれば炎上するでしょう。僕の主張に普段、賛同している人は幻滅します。
言論人はここぞという時には、その思想を明確に示さなければならない。そこで妙な両論併記になると、共感していた人たちも離れていく。
モリカケ問題や災害対応、人権軽視発言など現政権は多くの問題を抱えていますが、何があっても不問に付し、批判の声に反発するのは、政治的支持者というより、首相個人の「ファン」でしょう。
ネット時代のビジネスではファン・コミュニティーの形成が重視されつつありますが、ある意味現政権はそれに成功している。自民党ネットサポーターズクラブなど早くからの取り組みが功を奏しています。その活動の実態と責任の所在は曖昧にされていますが。
リベラルメディアの自信喪失は、やや過剰な印象です。ネット上の炎上はごく一部の人に引き起こされるメカニズムが解明されてきましたが、過大評価してすぐに謝ったり、両論併記したりすることがありました。
自分たちの主張を反省するのも大事ですが、技術的な拡散力の向上をもっと真剣に考えるべきでしょう。新聞社や出版社の人と話していると、ウェブ周りの話が何周も周回遅れだと感じることが多々あります。