もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

150215 衆参両院の「テロ非難決議」を非難する!「テロの本質」を真面目に語る政治家はいないのか!

 真面目に「テロの本質」を考えれば、その原因が、決して宗教の違いにあるのではなく、世界的に広がる富の偏在、極端な格差拡大、差別構造の継承、及びパレスチナ問題、それらによる<若者たちの絶望>にあることは、実は誰もがわかっていることだろう! それを「世界には凶悪なテロリストが大勢いて、こいつらを叩き潰せばテロが無くなる」なんて話に無理やりすり替えている。誰も、「テロの本質が、日本・世界の社会構造が抱える富の偏在・格差の拡大及びパレスチナ問題の<野放し状態>にこそある」という本質を語らないし、見させようとしない。そして、凶悪なテロリストへの恐怖ばかりを煽りたてている。これはまさにオーウェルの「一九八四年」の世界と同じだ。今回の国会の「テロ非難決議」に社民党・共産党まで加わっていたのには、あきれ果てた。「誰も本質を見ようとしない。」「武力で世界中の<絶望した若者たち>を封じ込めるべきではないし、不可能だ!」

秋原葉月さん「Afternoon Cafe」ブログから

※(1)「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。しかし、国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ」byヘルマン・ゲーリング ※(2)いつの時代も大衆をファシズムに煽動する手口は同じ。なのに同じ手口に何度も騙されるのは過去に学んでいないから。格差を広げ、セイフティネットを破壊し、冷徹な自己責任論が横行する社会を継続させるのは簡単だ。今よりもっと格差を広げ、セイフティネットを破壊する政策をとればよい。そうすれば人々に自己責任論がもっと浸透し、草の根から勝手に右傾化してくれる。

辺見庸さんのブログから

・権力をあまりに人格的にとらえるのはどうかとおもう。口にするのもおぞましいドブの目をしたあの男を、ヒステリックに名指しでののしれば、反権力的そぶりになるとかんがえるのは、ドブの目をしたあの男とあまり変わらない、低い知性のあらわれである。権力の空間は、じつのところ、非人格的なのだ。だからてごわい。中心はドブの目をしたあの男=安倍晋三であるかにみえて、そうではない。ドブの目をしたあの男はひとつの(倒錯的な)社会心理学的な表象ではありえても、それを斃せば事態が革命的に変化するようなシロモノではない。権力には固定的な中心はなく、かくじつに「われわれ」をふくむ周縁があるだけだ。ドブの目をしたあの男は、陋劣な知性とふるまいで「われわれ」をいらだたせ、怒らせるとともに、「われわれ」をして社会心理学的に(かれを)蔑視せしめ、またそのことにより、「われわれ」が「われわれ」であることに無意識に満足もさせているのかもしれない。ところで、「われわれ」の内面には、濃淡の差こそあれ、ドブの目をしたあの男の貧寒とした影が棲んでいるのだ。戦争は、むろん、そう遠くない。そう切実にかんじられるかどうか。いざ戦争がはじまったら、反戦運動が愛国運動化する公算が大である。そう切実に予感できるかどうか。研ぎすまされた感性がいる。せむしの侏儒との「ふるいつきあい」がベンヤミンのなにかを決定した。そう直観できたアレントほどするどくはなくても、研ぎすまされた感性がいる。けふコビトがきた。ミスドにいった。(2015/11/11)

190601 180万PV超:「魚(社会)は頭から腐っていく(佐藤優)」 この6年間で日本は頭(政治)が完全に腐り果ててしまった。

2019年06月02日 14時12分18秒 | 閲覧数 記録
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異常な事件は、異常な人間が起こすと考えるより、異常な社会状況(背景)が原因だと考えるべきだ。自己責任論を叫び、犯人の異常性ばかりをあげつらって早く安心したいのだろうが、警察を増やしても、警備会社をもうけさせても、今の日本社会の異常性に目を向けなければ異常な事件による悲劇は抑えられないどころか連鎖的に増え続ける。人間を社会から孤立させ、自己責任論で個人の責任ばかりを追及される社会で、疎外感を深め絶望した人間の自暴自棄による道連れ自殺の突発的事件を防ぐことはできない。

問うべきは、新自由主義的ヘイトに染まり、階級化していく社会状況に目をそらし続けていること自体だ。急がば回れ。社会の変化に取り残されていく人間の数がどんどん増加していく中で互いを疑心暗鬼でじろじろ見ていても悲劇を止めることはできない。どんどん増加する自己の存在に絶望した人間を警察や警備会社や市民ボランティアで押さえることは不可能だ。絶望した人間の突発的な道連れ自殺を防ぐことはできない。今の<日本社会の異常さ>にこそ目を向けて、人間を孤立させ、孤独の中に放置しておかない温かみのあるまなざしを取り戻し、彼らに社会の中の<居場所>を用意する施策を積み上げていくことだ。たとえ難しくても、それこそが真の解決への近道だ。

特に、昨年末に自民党と創価学会公明党が強行採決し、4月1日の新元号発表のお祭り騒ぎの陰に隠れて施行された<新移民法>で、今後、外国人労働者の数は急速に増加する。彼らは日本で子供を産み育てる。彼らや、彼らの子どもたちへの何のサポートもないまま、国民に対して今後の社会変化への何の理解・覚悟も促されないまま、日本の社会は大きく変化していく。ふつうに考えてみて、社会の中で取り残されて孤立し孤独の中で絶望し自暴自棄になる人々の数が今後減るとは到底考えられない。むしろ急速に貧富が拡大し、<階級社会>化の進む日本の中で突発的に道連れ自殺が起こる可能性は高まっていくはずだ。病的なアメリカ社会と同様に今の日本は連鎖的に悲劇が悲劇を呼ぶ社会不安を深めている。

人間の弱さと向き合い、それを支えようという政策は、弱い立場の人間の痛みを知らずに育ってきた世襲政治屋の連中には発想として出てこない。「魚は頭から腐っていく」。今まさに、この6年間の自民党と創価学会公明党のやってきた政治のつけが表面化してきているのだ。今後、このつけは加速度をもって広がり、日本社会を苦しめ続けるだろう。そして、その時にはアベは体よく引退していて、すべての責任は我関せずの他人事にしてしまうのだ。そして、大宰相気取りでますます日本社会の足を引っ張り破滅に向かわせる。

<自己責任論>という言葉は大嫌いだが、自公政権の全有権者に対する得票率は案外高くない。政治の現状に無関心でマスゴミの言うままに自ら考えることを放棄して自民党に入れている無知な国民と、選挙にすら行かない無恥な国民が一緒になって今の日本の現状を支えていることを思えば、自業自得と言わざるを得ない。赤ん坊や幼児も含めて4人家族で3000万円近い国の借金を将来の付け回しをしている。その金で一機100億円の人殺しのおもちゃを100機(1兆円)以上アメリカから購入する。アメリカの人格的に問題のある大統領から刹那的歓心を得るためだけに…。子どもたちにひどい借金とひどい社会を残していかざるを得ないことを本当に申し訳なく思う。
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190304 170万PV超:(再掲)180513 子供だましの低レベルな嘘をまかり通らせる愚劣な”嘘つき総理”が、北朝鮮の若造の独裁者から逃げ回っている。見苦しくて本当に醜い。

2019年03月05日 23時27分43秒 | 閲覧数 記録
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180513 子供だましの低レベルな嘘をまかり通らせる愚劣な”嘘つき総理”が、北朝鮮の若造の独裁者から逃げ回っている。見苦しくて本当に醜い。
2018年05月13日 22時56分20秒 | 時代の記憶

2018年5月13日(日):
谷間の百合」サイト:北を避ける総理のこころの闇。https://taninoyuri.exblog.jp/29488855/
                                2018-05-12 09:10 
金正恩(敬称略)が、なぜ日本は(拉致を)直接言ってこないのだと文大統領に洩らしたそうです。
いま総理はうまい言い訳を考えているところでしょうが、南北の融和を見た後に、もう話が通じる相手ではないとは言えなくなりました
なんども交渉の場を持ったと言うかもしれませんが、外務省のお役人や部外者が行っても駄目なのです。
大将(総理)が出て行かなければ話にならないのです。
お役人は、トップ同士の話し合いが前提にあってその下準備に行くだけです。
それにしても、金正恩のこの言葉は痛烈でした。
総理は世界に恥を晒しました
世界は金正恩と同じことを思っていたはずです。
なのに、日本国民だけが鈍感でした。

それだけ日米同盟の呪縛に慣れきっていたのということだと思います。
総理だけでなく、日本国民の恥でもあったのです。
わたしは、総理や家族会がアメリカへ陳情に行くたびに、なんでそんな回り道というより反対の道を行くのだろうと不思議でなりませんでした。

地球儀を俯瞰する外交を展開する総理の意識に、なぜか北朝鮮は入っていなかったのです。
なぜか北を避けているようでした。
北を避ける総理のこころに何か重大な秘密が隠されているのではないかと思いました。
口を開けば拉致問題解決は最優先課題だと言ってきた総理ですが、拉致を他に優先させたことが一度でもあったでしょうか
最優先の意味を知らないのでしょうか。
金正恩が、いつでも話し合う用意があると言った直後に総理が横田茂さんを見舞いに行ったことからすぐにも話し合いの準備に取り掛かるのかと思いきや、アメリカに飛び、次いで用もない中東へ用もない妻を伴って出かけたのです。
しかし、逃げおおせるものではありません。
それは北だけではなく、きのうの柳瀬さんの証言が決定的なダメージとなって後がない状況になっています。
何ごとにも終わりがあり、嘘はどこまで行っても嘘だということです。
総理も総理ですが、わたしは家族会も同罪だと思っています。
なぜ、総理に北へ行くことを求めなかったのですか。
言えない空気があったのかもしれませんが、その程度の思いだったのですか。
わたしには、むしろ積極的に総理の政治利用に協力してきたようにしか見えないのです。


【反響のコメント】  まったく同感!(もみ)
5. 2018年5月13日 09:15:23 : IRifmKERY6 : CIJseSCS07I[144]
「怖い」んだと思う
金正恩が怖い、もしくは、金正恩と会話すること自体が怖いんだと思う
そもそも自分の威光が通じない相手と対話するのが怖くてしょうがないんだと思う
だから、中韓との対話は極力避けてきた。
自国内では、身内にチヤホヤされるか安心して罵れる政敵を攻撃するだけ
米国には徹底的にへつらう
それ以外の外国にはカネをばらまいて安心する
全部、他者との対話が「怖い」から
臆病だから
考えてみれば、「圧力一辺倒」というのは
何も交渉せず安全なところから相手を罵っていればいいのだから
臆病者には一番都合が良かった


※アベって韓国の朴槿恵前大統領とすごく良く似ている。しかもやってることはははるかに卑劣で、下卑ている。首相退任後は必ず重く重く断罪されるべきだ!(もみ)
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181201 160万PV超:【考論 長谷部×杉田】 「分をわきまえろ」という論理 ※構成 編集委員・高橋純子

2018年12月02日 13時02分00秒 | 閲覧数 記録
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朝日デジタル【考論 長谷部×杉田】「分をわきまえろ」という論理      2018年12月2日05時00分
※米軍普天間飛行場の辺野古移設をめぐる発言(11月28日)
 *玉城デニー沖縄県知事:「(9月の)知事選で再度示された民意を政府は真摯に受け止め、(辺野古移設)工事を中止していただきたい」
 *官邸 アベ:「米国との計画通り、今の移設作業を進めていきたい」
     スガ:(辺野古移設への賛否を問う沖縄県民投票が移設工事に与える影響について記者に問われ)「どのような形で行われるかわかりませんが、それは全くないと思います」


 選挙でいくら示しても、政権に一顧だにされない沖縄の民意。紛争地で拘束されたジャーナリストに向けられる自己責任論。子どもを作らないLGBTに投げかけられた「生産性がない」の暴論――。一見ばらばらな事象の底流にある「『分』をわきまえろ」という論理について、長谷部恭男・早稲田大教授(憲法)杉田敦・法政大教授(政治理論)に語り合ってもらった。 (構成 編集委員・高橋純子

 ■沖縄の基地負担、国は調整放棄 杉田/「甘受すべし」は組織体の国家像 長谷部
 杉田敦・法政大教授 沖縄県が米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設の賛否を問う県民投票を来年2月24日に行うことを決めました。しかし、県知事選や那覇市長選などでも、辺野古移設が争点となり、反対の民意はすでに示されています。安倍政権は、自身が勝利した国政選挙は「選挙結果が全て」なのに、地方の選挙結果は無視、ということでしょうか。
 長谷部恭男・早稲田大教授 選挙は、各政党が様々な政策をパッケージにしたものを選挙民に提示して戦いますが、県民投票では単一争点に対する民意が明確に示されます。政府は、安全保障の問題は地方の民意で決めることではないと言い張るでしょうが、衝突する多様な利害や見解を包み込みながら調整し、国全体の中長期的利益を実現するのが政治というものです。
 杉田 ところが最近の日本政府は調整を放棄し、時には私企業であるかのように振る舞っている。たとえば沖縄県が辺野古の埋め立て承認を撤回すると、防衛省は行政不服審査法に基づき撤回の効力停止を申し立てました。国土交通相が効力停止を決定し、防衛省は早ければ年内にも土砂投入をしようとしていますが、この法律の目的はあくまでも「国民の権利利益の救済」で、国による申し立ては制度の濫用(らんよう)なのでは?
 長谷部 国も民間の事業者と同じような立場で埋め立て工事を行うことはあり、その際、地方自治体の決定に不服があれば審査法を使うこともアリだと思います。ただし今回、防衛省は、安全保障体制への影響などを申し立ての理由にあげており、民間事業者とは明らかに立場を異にしている。ならば審査法を使うのはおかしい。立場を使い分けてはいけません。
 杉田 玉城デニー沖縄県知事は、米国を訪問して辺野古移設反対を訴えましたが、「文句は日本政府に言ってくれ」と、門前払いに近い対応だったと。
 長谷部 米国の交渉相手は日本政府ですから。
 杉田 たしかに、外交は主権国家間でやるのが基本です。しかし日本政府が、国内の切実な声に対して主権を盾に高飛車な姿勢で臨むのは、民主国家としては問題がある。むしろ、米国との関係が従属的で、強く言えないツケを国内に回しているだけでは。対ロ交渉で、北方領土には米軍基地を置かせない方針との報道がありましたが、それなら沖縄の基地についても再考の余地があるはずです。
 長谷部 沖縄に関しては、主権国家と地方の対立というよりは、国家を「組織体」として捉える、現政権の国家像にそもそもの問題があるのでは。
 杉田 組織体とは?
 長谷部 営利企業や体育会系の部活動をイメージしてもらうとわかりやすいでしょう。監督の強力なリーダーシップのもと、メンバー一丸となって共通の目標の実現に向かって努力する。メンバー個人がどうしたいかではなく、自らの「分」をわきまえてチームに貢献することが何よりも求められ、目標達成のためなら「悪質タックル」さえも正当化される。そのような国家像に基づけば、沖縄は「分」をわきまえて、国のために基地負担を甘受するのが当たり前だ、わがままを言って足を引っ張るなということになります。

 ■自己責任論、国に従う意識背景 杉田/ポピュリズム招く「ヘタレ」根性 長谷部
 杉田 「分」はいまの日本を考える上でとても重要なキーワードです。先日、シリアで拘束されていたフリージャーナリストの安田純平さんが解放されましたが、そこで出てきた「自己責任論」も、要は「分をわきまえろ」で、わきまえていないとみなされれば村八分にされる。海外メディアはこれに違和感を表明していますが、少なくとも欧米では、国家の示した方針に必ずしも従う必要はない、とりわけジャーナリストなど、権力からの独立性を通じて社会に貢献すべき人々は自身の責任で判断し、行動するのが当然だという考え方が共有されています。
 長谷部 人のものを盗まないとか人を傷つけないとか、共通のルールを守ったうえで、どう生きるかは全部自分で決めて、その結果も全部自分で引き受ける。それが本来の意味での自己責任です。安田さんは、武装勢力に拘束されるという結果も含めて自分で引き受けたのだから、自己責任を十分に果たしています。
 杉田 子どもを作らないLGBTは生産性がない、という暴論も組織体の論理ですね。少子高齢化という「国難」を突破しようと、共通の目標に向かってみんなが頑張っている時になんだと。女は、男はこうでなければとか、家族はこうあるべきだとかいった言説も、詰まるところは「分」をわきまえろという話です。多様性を認めると「分」が自明でなくなり、組織体の中での役割分担が難しくなる、そんなの面倒だという意識がまだまだ社会の底でくすぶっています。
 長谷部 国が組織体になると、国に個人の生き方を決められてしまう。戦前の日本がそうでした。ですから日本国憲法は、組織体ではなく、「広場」を国のあり方として提示しているのです。広場には共通の目標なんかない。個人を出発点に、何をするか、どういう生き方をするかは各人が自分で決める。国は各人が行動に際して守るべきルールを定めて、あとは衝突が起きないように見守るだけ。日本国憲法はそうした国家像を描いています。
 杉田 国家を組織体とみなしている人ほど憲法に国家目的を書き込みたがるわけですね。個人が出発点なんて気に食わない、共通の目標を掲げるべきだと。安倍さんも10月の所信表明演説で、憲法は国の理想を語るものだと述べました。
 長谷部 ただ、広場で生きるのが大変なことは確かです。どう生きるか、どう行動するのかを自分で決めるなんてできない、やりたくないという人にとっては強力なリーダーが引っ張ってくれる組織体の方がよほど居心地がいい。そんな「ヘタレ」根性がポピュリズムを引き寄せています

 ■熟議避ける与党、採決強行連発 杉田/野党の欠席、「時間切れ」も武器 長谷部
 長谷部 自民党の下村博文・憲法改正推進本部長が、改憲論議に消極的な野党を「職場放棄」だと批判しましたが、これも組織体の論理です。憲法を、9条を変えるという共通の目標に向かって、野党も「分」をわきまえて協力するのが当たり前だと。
 杉田 もちろん議論することは重要です。しかし、何を議題にするか、会期をどれくらいとるかによって議論の方向性は変わってくるのであって、それを決めるのは通常与党です。議論の土俵は平等に出来ておらず、野党にとっては絶対的に不利な状況から出発しなければならない。そのため、土俵に上がらないという行動をとらざるを得ない場合もある。それは当然許容されます。野党の最大の武器は議論することだと考えている野党議員もいるようですが、ナイーブに過ぎます。
 長谷部 野党の最大の武器は時間です。会期は決まっているのだから、「時間切れ」に持ち込むのも野党の大事な仕事です。
 杉田 ですが、「職務怠慢」「税金泥棒」といった批判にさらされやすい。
 長谷部 組織体の論理がしみ込んでいるからそういう発想になる。そんな発想に付き合って、なんでもいいからとにかく議論には応じるというのは、組織体の論理を裏側から補強することになりかねません。
 杉田 熟議には本来、時間が必要です。憲法について、なぜ今の政権のもとで議論できないかというと、熟議の機会を奪い、採決強行を平気で繰り返してきた政権だからです。さらに先日の自民党人事では、憲法改正については超党派で幅広い合意を得るべきだというスタンスの人がことごとく外されました。
 長谷部 今国会における出入国管理法の改正案も、まったくロクな審議をしないまま採決を強行して衆院を通過させました。与党の責任者が、色んな問題があって議論をしたらキリがない、だから採決をするのだと言い出すなど、熟議どころか、議論をしているフリをすることすらやめてしまった感があります。
 杉田 決めること自体を目的とし、問題点の指摘に真摯(しんし)に応えずに突き進むというのは、まさに組織体の論理そのものですね。国民的な議論を要する憲法について言えば、熟議の体制が整うまでは議論できない。これは憲法を変えることに賛成か反対かに関係なく、至極当たり前の態度です。
 長谷部 広場を守るためには、組織体の論理そのものを突破しなければなりません。自分の生き方を自分で決める。その強さと覚悟が必要です。
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180910 150万PV超: ※今後10万PV毎に閲覧数 記録を残します。

2018年09月11日 23時00分02秒 | 閲覧数 記録
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5  3 027 重松清「星のかけら」(新潮文庫;2007) 感想3+
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9  161冊目 水木しげる「トペトロとの50年―ラバウル従軍後記」(中公文庫;1995) 評価3
10 140424 昨日23日、NHK大河「太平記(6)」(1991)見終わり、コンプリート!





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3  180321 昨夜観たBS-TBS「池上彰vs磯田道史」は対談の白眉だった。録画できたのは超ラッキー!
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180824 146万PV超:「8月24日のページごとの閲覧数50」 ※最近、ブログ来訪数のペースが速くて違和感。

2018年08月25日 22時43分57秒 | 閲覧数 記録
8月24日(金):  記録ですm(_ _)m。ブログの開設から2512日。

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☆gooブログのサービスで時々「アクセス解析」というのがあります。「8月24日のページごとの閲覧数50」です。
1 114冊目  高橋和巳「邪宗門(下)」(朝日文芸文庫;1966) 評価 特5 2012-01-04 03:22:09 30 PV
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5 150219 映画「風と共に去りぬ」(1939)感想5 2015-02-20 02:32:31 18 PV
6 3 064 岡野雄一「ペコロスの母に会いに行く」(西日本新聞社;2012) 感想5 2014-02-05 01:29:06 17 PV
7 170728 ジョン・ローン主演、坂本龍一共演、BSシネマ「ラストエンペラー」(伊・英・中、1987)感想5 2017-07-28 23:54:17 17 PV
8 180321 昨夜観たBS-TBS「池上彰vs磯田道史」は対談の白眉だった。録画できたのは超ラッキー! 2018-03-21 12:08:40 16 PV
9 5 007 中沢啓治「はだしのゲン わたしの遺書」(朝日学生新聞社:2012)感想特5 不動の座標軸 2015-09-08 02:00:00 16 PV
10 トップページ 16 PV
11 160510 新屋英子さん、逝去。その死を悼み、ご冥福をお祈り申し上げますm(_ _)m。 2016-05-10 21:21:38 15 PV
12 150318 斎藤美奈子の東京新聞コラムにはまった!これは癖になる! 2015-03-19 02:39:30 14 PV
13 140424 昨日23日、NHK大河「太平記(6)」(1991)見終わり、コンプリート! 2014-04-25 00:08:56 14 PV
14 161122 野田聖子議員 2016-11-23 00:54:20 13 PV
15 170915 映画「奇跡の丘 Il Vangelo secondo Matteo」(伊・仏:1964)感想5 ※マタイによる福音書 2017-09-16 04:22:51 13 PV
16 6 031,6 032,6 033 ジャンプ・コミックス「ヒカルの碁19~23巻&碁ジャス☆キャラクターズガイド」(集英社:2002、2003)感想5 2017-02-04 23:48:40 13 PV
17 4 026 島本慈子「戦争で死ぬ、ということ」(岩波新書:2006) 感想特5 2014-11-25 01:57:30 12 PV
18 170322 中井貴一・小泉今日子ドラマ「最後から二番目の恋」(2012年)DVDを久しぶりに観た。最高! 2017-03-22 23:50:49 12 PV
19 151219 知のドラマ「下町ロケット」3と情のドラマ「コウノドリ」5。何度でも観れるのは情のドラマ。 2015-12-20 02:54:05 12 PV
20 カテゴリー毎の記事一覧(一日一冊読書開始) 12 PV
21 222冊目 北杜夫「どくとるマンボウ青春記」(中公文庫;1968) 評価5 2012-08-06 01:44:59 11 PV
22 4 060&4 061 伊藤理佐「やっちまったよ一戸建て!!①&②」(文春文庫+:2001) 感想 4 2015-03-16 04:27:43 11 PV
23 160825 土下座で当選した片山さつきは弱者に土下座を求める。口害殺人鬼!投票した日本人は無知無恥の恥知らずで同罪! 2016-08-25 01:44:16 11 PV
24 5 017 「揺らぐ世界 中学生からの大学講義4」(ちくまプリマー新書:2015)感想5 2015-10-04 02:30:08 10 PV
25 4 023 岡野雄一「ペコロスの母の玉手箱」(朝日新聞出版:2014) 感想5 2014-11-17 00:00:53 10 PV
26 150102サザンオールスターズのヒトラーちょび髭と「ピースとハイライト(平和と“極右?”)」は伝説になる! 2015-01-02 15:54:10 10 PV
27 160609 ドラマ「早子先生、結婚するって本当ですか?」の録画溜めを4話ほど一気観をした。感想4 2016-06-10 01:43:57 10 PV
28 161218 「真田丸」最終回、ちょっとお粗末な出来で残念でした。一年間楽しませて頂きました。 2016-12-18 22:15:47 9 PV
29 150926 SEALDs出演の「朝生テレビ」を観た。相変わらず不毛の番組だ。SEALDsを応援している! 2015-09-26 15:24:40 9 PV
30 171204 予告:NHK大河ドラマ「太平記」現在41話「後醍醐帝崩御」。最高!特5 完璧な大河ドラマ! 2017-12-05 02:28:01 8 PV
31 160223 映画「アラビアのロレンス 4Kレストア版」(1962:3:47)感想 特5 2016-02-24 02:20:52 8 PV
32 150125 安倍自民の反知性主義は、国際社会では通じない。格差と棄民を生み、戦争を招き寄せる。 2015-01-25 14:19:31 8 PV
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40 160508 気が付けば一週間、是枝裕和監督「海街diary」DVDをずっと繰り返し観ている。感想5 2016-05-09 02:07:15 7 PV
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44 170503(論壇時評)日本国憲法 改正されずにきた訳は 歴史社会学者・小熊英二 2017-05-03 19:00:38 7 PV
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46 170527 酔っ払いながらの「ブラタモリ 京都シリーズ」録画は面白い!至福の時!京都ガイド 梅林秀行さん、素敵! 2017-05-28 00:57:34 7 PV
47 0018 坂野潤治「大系日本の歴史13 近代日本の出発」(小学館;1989) 評価5 2012-12-02 19:56:13 7 PV
48 99冊目 吉村昭「海の史劇」(新潮文庫;1972)  評価5 2011-12-15 06:44:19 7 PV
49 180204 119万PV超:※言っちゃいけないのかもしれないが、安倍昭恵ほどのブス(醜女)を見たことが無い…。その夫も…。もっと真面目に政治をやれ! 
2018-02-05 21:46:21 7 PV
50 171003 小池・前原新党に不信感が深まる。希望「政策協定書」第6項で外国人地方参政権差別を強制。 2017-10-03 23:24:51 7 PV
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180820 145万PV超:言論人は(略)妙な両論併記になると、共感していた人たちも離れていく(平野啓一郎)。

2018年08月21日 23時24分40秒 | 閲覧数 記録
8月20日(月):  記録ですm(_ _)m。ブログの開設から2508日。

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朝日デジタル(180821朝刊):平野啓一郎「ネット言論を見つめる」(部分)
  
  1994年に大学に入り、本格的に小説を書き始めました。ほどなく文献を調べるのにインターネットが便利だと気がつきました。今では情報収集に不可欠です。感度の良い人をフォローすれば的確な情報を効率よく集められる。
  僕もツイッターで政治的意見を表明しています。小説は10万部でベストセラーの世界。日本の人口の0・1%が読んでくれたらベストセラーなのです。99・9%の人にそっぽ向かれても構わないんだと思うと気が楽です。
  読者には自分がうまく言えないことを説得力のあるかたちで言って欲しいという気持ちがある。新聞社はどういう読者に支えられているかをもっと意識すべきだと思います。
  関東大震災時の朝鮮人虐殺について、朝日新聞が「朝鮮人らが殺害される事件が起きたとされるという書き方をしましたが、僕も含めて歴史修正主義に反対の多くの人が反発しました。朝鮮人虐殺は歴史的事実だからです。僕が同様のツイートをすれば炎上するでしょう。僕の主張に普段、賛同している人は幻滅します。
  言論人はここぞという時には、その思想を明確に示さなければならない。そこで妙な両論併記になると、共感していた人たちも離れていく。

  モリカケ問題や災害対応、人権軽視発言など現政権は多くの問題を抱えていますが、何があっても不問に付し、批判の声に反発するのは、政治的支持者というより、首相個人の「ファン」でしょう。
  ネット時代のビジネスではファン・コミュニティーの形成が重視されつつありますが、ある意味現政権はそれに成功している。自民党ネットサポーターズクラブなど早くからの取り組みが功を奏しています。その活動の実態と責任の所在は曖昧にされていますが。
  リベラルメディアの自信喪失は、やや過剰な印象です。ネット上の炎上はごく一部の人に引き起こされるメカニズムが解明されてきましたが、過大評価してすぐに謝ったり、両論併記したりすることがありました。
  自分たちの主張を反省するのも大事ですが、技術的な拡散力の向上をもっと真剣に考えるべきでしょう。新聞社や出版社の人と話していると、ウェブ周りの話が何周も周回遅れだと感じることが多々あります。
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180815 144万PV超:なぜ安倍氏は政権に固執するのか。日々雑感(My impressions daily)ブログより

2018年08月16日 19時49分05秒 | 閲覧数 記録
8月15日(水):  記録ですm(_ _)m。ブログの開設から2503日。

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日々雑感(My impressions daily)様:なぜ安倍氏は政権に固執するのか。 2018 年 8 月 16 日
                  https://okita2212.blogspot.com/2018/08/blog-post_34.html
<安倍晋三首相は15日夜、山梨県鳴沢村にある日本財団の笹川陽平会長の別荘で、森喜朗、小泉純一郎両元首相、麻生太郎副総理兼財務相らと会食した。9月に自民党総裁選を控え、今後の政権運営などについて意見交換をしたとみられる。自民党の岸田文雄政調会長、萩生田光一幹事長代行、加藤勝信厚生労働相、茂木敏充経済再生担当相らも参加した。
 首相は15日、鳴沢村にある自身の別荘で静養に入った。滞在中はゴルフや会食などを楽しむ予定で、総裁選の準備期間にもなりそうだ。これに伴い、17、21両日に予定していた定例の閣議は取りやめる>(以上「産経新聞」より引用)

  安倍氏が二期六年までとした党規を三期九年までと変えてまで政権の座に固執するのはなぜだろうか。二期六年までとしたのは「権力は腐敗する」という先人の知恵であったはずだ。
  安倍政権は既に二期六年で耐え難いほどの腐敗臭を放っている。それを三期九年まで延長する、というのが自民党の意思だとしたら自民党そのものが耐え難いほど腐り切っていることになる。

  安倍氏が「別荘」に政権幹部や森氏や小泉氏などを招待して会食したという。例の「男たちの悪だくみ」という写真にある通り、悪事をめぐらした「別荘」で、だ。
  安倍氏は三期目で何をやろうとしているのか。憲法改正と口にしているようだが、既に勝手に「解釈改憲」したではないか。それが次の政権でひっくり返されないように憲法を安倍解釈改憲に合わせようというのだろう。
  会食に悪だくみに乗るような連中ばかりよくも集めたものだ。小泉氏は「構造改革」で郵政を「民営化」して郵貯利権を米国に売り渡した張本人だ。時の参謀役・竹中平蔵氏は今も官邸の中に巣食って悪事を働いている。
  少なくとも、外国人介護技能実習生を日本に入れる際に「事前研修」と称して彼が会長職にある派遣会社・パソナで数ヶ月の実習をしている。それは抜かりなく正当な手続きを経て実施されているのだろうが、それでも国民がその事実を知れば「不正」だと腐敗臭を感じるだろう。だから、そうした事実を御用報道機関と堕している日本のマスメディアは一切報道しない。
  この国は根から腐っている。それは政府だけでなく、いろんな団体でもそうだ。マスメディアは一切報道しなくなったが、特殊法人や特別会計の闇は少しは解明されたのだろうか。
  山口県周防大島町で行方不明だった二歳の幼児をボランティアが発見した際、警察は幼児を警察に渡すように言ったそうだ。その際、ボランティアは「前日、母親と会った際に「発見したらすぐに届ける」と約束したから、大臣が来ようが誰が来ようが渡すつもりはなかった」と述べたとネットには載っている。
  しかしマスメディアにそうした「やり取り」は一切報道されていない。警察にとって二頭もの警察犬と大捜査陣を敷いて発見できず、来たばかりのボランティアが捜索20分で発見したとあっては面目丸潰れだろう。警察官が「幼児を寄越せ」とボランティアに言った心情は理解できる。しかし、それはフェアではない。警察がいかに弛んでいるか、国民は知るべきだ。
  日本は肝心な根の部分の箍が外れている。それ主要因は総理大臣が嘘を吐いても、平然と嘘を吐き通せば総理大臣の椅子に座り続けることが出来る、と日本国民すべてに示してしまった。反面教師どころではない。嘘つき国家の推奨を安倍氏自らが行っている。それは彼が度々引用する松陰の最も忌み嫌うところだ。
  自ら刑死することで門弟に討幕の決意を固めさせた泉下の松陰は彼の言葉を引用する安倍氏を忌々しい思いで見ていることだろう。
  安倍氏は政権の座を去れば嘘が暴かれるとでも思っているのだろうか。一日でも政権を維持して、嘘を固めて錬金術のように真実に変えようとでも思っているのだろう。しかし錬金術はついに失敗したことも忘れてはならない。嘘は嘘でしかなく、真実は必ず露見する。
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180806 143万PV超:

2018年08月07日 18時54分37秒 | 閲覧数 記録
8月6日(月): 記録ですm(_ _)m。ブログの開設から2494日。

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180728 142万PV超:烏合の衆「国民党」は消滅しろ!:(再掲)171005 高野孟「民進党をブチ壊し 前原代表の政治的幼稚さは万死に値する」(永田町の裏を読む )

2018年07月29日 11時36分02秒 | 閲覧数 記録
7月28日(土): 記録ですm(_ _)m。ブログの開設から2485日。

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前原詐欺師と恥知らずにも組むことができる烏合の衆<国民党>は、邪魔!以外の何物でもない。早急に消滅しろ!

171005 高野孟「民進党をブチ壊し 前原代表の政治的幼稚さは万死に値する」(永田町の裏を読む )
                      2017年10月05日 18時01分57秒 | 時代の記憶
(2017年)10月5日(木):    
日刊ゲンダイ高野孟「 永田町の裏を読む 民進党をブチ壊し 前原代表の政治的幼稚さは万死に値する 」 2017年10月5日
  私は8月10日付本欄で民進党の代表選について、「前原が勝てば同党は破滅に向かうしかなく、枝野が勝つことでかろうじて蘇生への活路を開くことができるだろう」と予測した。ところが案に相違して前原が勝ってしまって、その直後の9月7日付では、早くも取り沙汰され始めた前原と小池百合子都知事との連携話に関して「戯言」と断定し、その理由について次のように述べた。
  前原は代表選を通じて、安倍のそれとうり二つの「9条加憲論」を封印して党内リベラル派からの批判を回避したが、ホンネがそこにあることには疑いがなく、もし小池と結べば「手に手を取り合って剣呑な方向に転がり込んで」いって、「安倍改憲路線への対抗軸になるどころか、大政翼賛会のようになって、民進党は死ぬ」と。
  まさに前原の迷妄によって民進党は死に、そのがれきの中から枝野による「リベラル新党」結成という「かろうじて蘇生への活路」が切り開かれることになった。
だから私が言ったように、初めから枝野を代表に選べばよかったのだ。彼の下で、2015年安保法制反対の国会包囲デモの統一戦線から16年4月北海道5区の衆院補選と同年7月参院選、そして今年7月の仙台市長選での野党プラス市民の選挙協力へという積み重ねを正しく継承しつつ深化させていく方向に踏み出せばよかった。そうすれば、党内の保守派や改憲派はいたたまれずに出て行って、何もこんな恥ずかしいドタバタ劇を演じなくとも、民進党はリベラル路線ですっきりまとまって総選挙に挑むことができたはずなのだ。
  直近の代表選にはそのような党の方向性が懸かっていることを、どうも民進党の皆さんの大多数は理解していなかったらしく、安易に前原を自分らの代表に選んで酷い目に遭うことになった。
  それにしても、前原の政治的幼稚さにはあきれる。06年の「偽メール」事件で代表を辞任した際には、鳩山由紀夫幹事長、野田佳彦国対委員長が芋づるで辞任して執行部が崩壊したくらいで済んだけれども、今回は自分が代表する党そのものをブチ壊そうという話で、現職の国会議員だけでなく立候補予定者や地方議員、支援団体関係者まで含めて、何とかこの党をもり立てようと頑張ってきた何千何万という人たちの生き方を愚弄した。しかも、蓋を開けてみれば「全員が離党して希望に移行する」というのは真っ赤な嘘だったのだからお話にならない。万死に値しよう。

高野孟 ジャーナリスト:1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。


日刊ゲンダイ地元京都でも批判噴出 前原民進代表を追い込む“落選運動”  2017年10月5日
  小池知事に騙され、民進党を解体してしまった前原誠司代表。驚くのは、党を潰しておきながら「私の判断は正しかった」「すべてが想定内だ」と、平然と自分を正当化していることだ。
  さすがに、党内だけでなく有権者からも批判が噴出している。前原氏のツイッターには、<このクズが。何が想定内だ?仲間を売り、騙したことが狙ってたということか??政治家以前に、もはや人としても見れない>といった書き込みが殺到している。
  4日、地元の京都で演説した時も、罵声が飛び交った。演説中、「裏切り者」「恥ずかしないんか」「よう来られたな」「詐欺師が」とヤジが飛び、「帰れ」のプラカードも掲げられた。地元でも完全に嫌われている。
  とうとう、ネット上では「人間のクズ前原誠司を落選させよう!」と、落選運動の呼びかけまで始まった。
■公明票の動きも懸念
  前原氏は、自民党候補をダブルスコアで圧倒するほど選挙が強い。落選する可能性はあるのか。
  「京都はもともと革新の強い地域です。中でも前原さんの選挙区は、教授やインテリの学生が多く住んでいるためか、リベラルが多い地域です。野党の前原さんが当選8回を重ねてこられたのも、そうした地域事情があるからです。でも、10・22総選挙では、地域事情が裏目に出る可能性があります。今回、前原さんはリベラル勢力を冷酷に切り捨てた。これまで前原さんに一票を入れていた野党支持者は、もう入れないでしょう。共産党も本気で打倒前原に動いています」(県政関係者)
  前原陣営が密かに恐れているのは、公明票の動きだという。
  「自民党と連立を組んでいる公明党の票は、自民候補に流れるのが普通です。でも、前原代表の妻が“創価短大卒”のため、2万票とも3万票ともいわれる京都2区の公明票は、前原さんに流れているとみられています。ところが、今でも京都政界と公明党に影響力を持つ野中広務さんが、公明票の引きはがしに動いているという話が流れているのです。前回、前原さんは6万6000票VS3万7000票で勝利しています。公明票2万票が動けば、選挙情勢は大きく変わります」(政界関係者)
  たとえ当選しても、国民も政界も前原氏のことは二度と信用しない。選挙に出馬せず、潔く引退すべきだ。


やっぱり前原誠司は、安倍晋三の双子の兄弟である。分かっていたことだが、最悪のかたちで的中したようだ。
「170923 この期に及んで共産党を批判する前原詐欺師は、未熟な中高生のガキであり、国民に対する犯罪者だ。まず政権交代を見せろ!」 2017年09月24日 00時57分44秒 | 徒然・雑感  の一節を以下に再掲しておく。

この選挙は勝ち負けしかないのだ。 前から思っていたことだが、前原詐欺師の今、現時点の姿は安倍晋三の双子の分身に見えてくる。この二人は、真逆のように見えるかもしれないが、「自分の思い込みに固執し続けて、周りが見えていない。周りからどう見られているかがわかっていない。自分の思いが一番。」という点でそっくり同じである。そして、そのことは、ことごとくアベの側を利することになってきた。安倍晋三自民党の最大の協力者は前原詐欺師である。民進党は最もふさわしくない詐欺師を代表に選んだようだ。これは犯罪に近い。

離党した細野豪志を通じて、小池百合子と組もうと考えているというニュースを今日聞いて、耳を疑った。あまりにも矜持が無さ過ぎる。

心ある民進党員は全力で、自由党、社民党、共産党との協力体制の確立し、有権者・国民への宣伝をしっかり行い、自民党との1対1の対決姿勢をしっかりとアピールして迷いなく反自民党4野党連合に投票できるように全力で努めてくれ。

「170919 イライラする!御託は無用!前原は一瞬でも早く小沢一郎に頭を下げて共産党の固定票を頼れる相互協力体制を作って、選挙に勝てる形を国民にアピールしろ!」  2017年09月20日 00時58分38秒 | つぶやき

9月19日(火):

民進党代表の前原は無駄口が多過ぎる。安倍の解散批判なんて要らない!選挙まで日がないのに、イライラする!離党した細野が小池とつながったのだから、この短期で民進党が小池と結ぶことは不可能なのは明らかだ!御託や理屈は無用だ!前原民進党は一瞬でも早く小沢一郎に頭を下げて共産党の固定票を頼れる相互協力体制を整えてもらえ!<選挙に勝てる形>を早急にしっかり作って、一瞬でも早く国民にアピールしろ!できないなら代表を辞めろ!負ける闘いはするな!枝野に土下座して謝罪して、後を託せ!
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180719 141万PV超:山本太郎の追及にシドロモドロの安倍晋三!/K君とY君(斎藤美奈子) *後世への記録。

2018年07月20日 21時30分44秒 | 閲覧数 記録
7月19日(木): 記録ですm(_ _)m。ブログの開設から2476日。

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後世に残しておく。今がどれほど愚劣で醜悪な時代であったか。未来の日本が迷路にはまり込み、衰亡していたとしたら、その原因はアベ・アソウ・創価学会の時代であった、と。

半歩前へ山本太郎の追及にシドロモドロの安倍晋三!  2018/07/19 00:41 
▼山本太郎の追及にシドロモドロの安倍晋三!
  安倍晋三は1999年、自派の下関市長の再選のために暴力団「工藤会」を使って対立候補への誹謗中傷をやらせた。
  首尾良く仲間の市長を再選させることに成功したが、「工藤会」に約束した500万円の支払いを300万円に値切った。
  アタマにきた暴力団は安倍の自宅に火焔瓶を投げ込んだ。
  バクチ法案に絡み山本太郎が安倍晋三と暴力団の関係について17日の参院内閣委で問いただした。
  晋三はシドロモドロで応え、何を言っているか意味不明。出席者は全く理解できなかった。ヤクザを利用した「暗い闇の過去」を暴露され、晋三はまともに応えられなかった。
*****************
  柘植参院内閣委員長が「安倍内閣総理大臣」に発言を促した。晋三がしぶしぶ答弁に立った。
  「これ、あの、今、委員が、例として挙げられた件でございますけれども、いずれにせよ、この件はですね、有罪判決が下っているわけでありまして、被疑者は処罰されたものでありまして、私どもは、これ被害者でございます。
  そして、資料の4を読んでおられましたが、それは、この有罪判決が下った人物、この下った人物は恐喝をしですね、これは、私どもだけではなくて、えー、あの、様々な、そういう、えー、過去も指摘されているわけでございますが、
  その人物がですね、こう言っていたということを紹介をして頂いたんだろうと、えー、思うわけでございまして、私は、一切こういう恐喝には屈しなかった中において、先方がですね、えー、私が寝ている、車庫というご指摘がございましたが、
  私の家自体、私も妻も寝ていた家屋にですね、火炎瓶を投げ入れたわけでございまして、投げ入れさせたわけでありまして、暴力団に依頼をして、そういう行為をさせたわけでありまして、
  えー、そういう、向こう側からのですね、いわば、恐喝ゆすりには私は一切屈しなかったから、このようなことが何回か起こったわけでございますが、幸いですね、えー、この、首謀者も、えー、捕まり、
  えー、これは、判決が下り、処罰がなされたと、いうことだろうと、思うわけでございまして、これは、むしろ、私が関わりがあるということでは全くなくてですね、私は一切の関わりを断ってきた中において、発生した事件であるわけでございます。
  そして、既に、判決が下り、本人は処罰されているということでございます」
**********************
  何を言っているのか理解不能だ。
  これに対し、山本太郎が追い打ちをかけた。
  「暴力団員とつながりのあるような人間に対して民主主義の根底を引っくり返すような選挙妨害を発注する。大問題じゃないですか、これ、当たり前ですよ。
  そのような汚れ仕事を堂々と発注できるような人間が、この国の総理であり、そして、このバクチを解禁するということにおいて、それをしっかりと監視する役、その総元締めであるカジノ監視委員会を任命する立場にあるなんて、笑い話でしかないですよ。
  現実なんですから、悲劇でしかないですね」-。
詳しくはここをクリック
https://ameblo.jp/tiger-mask-fighter/entry-12391454225.html

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180710 140万PV超:

2018年07月11日 22時51分49秒 | 閲覧数 記録
7月10日(火): 記録ですm(_ _)m。ブログの開設から2467日。

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180702 139万PV超:(政治断簡)風鈴りんりん、あらあらかしこ 編集委員・高橋純子

2018年07月04日 00時31分36秒 | 閲覧数 記録
7月2日(月): 記録ですm(_ _)m。ブログの開設から2460日。   

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朝日新聞(政治断簡)風鈴りんりん、あらあらかしこ 編集委員・高橋純子  2018年7月2日05時00分
  前略 当欄を担当するようになってしばらくは、バカアホマヌケとたくさんの匿名かつ罵倒系お便りを頂いた――みなさまお元気ですか? しかし、最近はもう飽きられちゃったのか、「新聞読まない人は、全部自民党」(麻生太郎副総理)ってことなのか、匿名で悪罵されることはめっきり減った――私はすこぶる元気です。あ、そうそう。先日帰省した折、母に注意を受けました。前々回ご紹介した「あっそうなのデベソなの」には続きがあるのだそう。いわく。「いつになったら引っ込むの」 あらあらかしこ
  そんな私に月に1、2度、東北地方の郵便番号に「朝日新聞読者」とだけ記された、匿名の女性からお便りが届く。
  官製はがき、横書き、黒のボールペン。社会や政治のことを知りたい、自分なりに考えたいという思いから、赤ペン片手に丹念に新聞を読んでくださっている様子が文面から伝わってくる。先日届いた一葉には、「『うた』をお届けします」とあった。
  「風鈴の澄みし鈴の音この夏も 微風をさえもきいてもらさず」
  埋もれそうな小さな声にも耳を傾け、澄んだ音を鳴らす記者でいてほしいというエールだと感じた。「膿(うみ)を出し切る」という空疎な言葉にグサッとやられ、膿(う)んで熱を持っていた私の胸の内にさあっと風が吹き抜けた。
  チリンチリン。
     *
  さて風鈴と聞いて思い出すのは、親馬鹿ちゃんリンそば屋の風鈴――落語「時そば」のまくら。時刻を聞いてそば代をごまかし、1文得をする男と、それを聞いてまねた男が逆に損する話だ。
  「一(ひ)、二(ふ)、三(み)、四(よ)、五(いつ)、六(む)、七(なな)、八(や)、いま何時だい?」
 「九つです」
 「十、十一……十六」
  今国会、たとえば働き方改革関連法をめぐっては、こんな落語みたいな、でも全然笑えない、寒気すらするやりとりが横行した。参院の定数をええっ6増?なんで6増?する公職選挙法改正案も成立が確実視されている。
  いったい誰のため、何のための改革なんだろう。
  政治家だって本来はチリリン、風鈴のごとくあるべきなのだ。ところがどうだ。
  「質問は簡潔にお願いします」と、記者の質問中に事務方が連呼して威圧する官房長官会見。先日の党首討論、まさに岡田克也氏が質問を続けている中において、時間が終了したとして背を向け、退出しようとした首相。そんな背中を見ながらすくすくと育った自民党3回生議員は、国会に招いた参考人に「いい加減にしろ」、恫喝(どうかつ)まがいのヤジを飛ばしましたとさ。
  自民党はもはや、個々の風鈴を溶かして鋳造し直したでっかい鐘だ。風ごときで鳴るはずもなく、どまぐれ気まぐれどさくさまぎれ、都合の悪いことを聞かれたらゴーン、疑惑から関心をそらせるためにゴーン。やかましいわ。
     *
  今日も鐘が鳴る。怒りがわく。なのに身の内にぽとり虚無の種が落ちた感触がある。
  それでも風は吹いている。チリンチリンと私が鳴る。届くかな、あの人に。
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150329 タガ外せば歯止め失う 長谷部恭男・早稲田大学教授/「未来志向」は現実逃避 杉田敦・法政大学教授

 杉田 先日ドイツのメルケル首相が来日しました。戦後ドイツも様々な問題を抱えていますが、過去への反省と謝罪という「建前」を大切にし続けることで、国際的に発言力を強めてきた経緯がある。「建前」がソフトパワーにつながることを安倍さんたちは理解しているのでしょうか。  / /長谷部 そもそも談話が扱っているのは、学問的な歴史の問題ではなく、人々の情念が絡まる記憶の問題です。記念碑や記念館、映画に結実するもので、証拠の有無や正確性をいくら詰めても、決着はつかない。厳密な歴史のレベルで、仮に日本側が中国や韓国の主張に反証できたとしても、問題はむしろこじれる。相手を論破して済む話ではないから、お互いがなんとか折り合いのつく範囲内に収めようと政治的な判断をした。それが河野談話です。  / /杉田 談話の方向性や近隣との外交について「未来志向」という言い方がよくされますが、意図はどうあれ、それが過去の軽視という「見かけ」をもってしまえば、負の効果は計り知れない。安倍さんたちは、未来を向いて過去を振り払えば、政治的な自由度が高まると思っているのかもしれません。しかし政治の存在意義は様々な制約を踏まえつつ、何とか解を見いだしていくところにあります。政治的な閉塞(へいそく)感が強まる中で、自らに課せられているタガを外そうという動きが出てくる。しかし、それで万事うまくいくというのは、一種の現実逃避では。  / /長谷部 合理的な自己拘束という概念が吹っ飛んでしまっている印象です。縛られることによってより力を発揮できることがある。俳句は5・7・5と型が決まっているからこそ発想力が鍛えられる。しかし安倍さんたちは選挙に勝った自分たちは何にも縛られない、「建前」も法律も憲法解釈もすべて操作できると考えているようです。  / /杉田 俳句は好きな字数でよめばいいのだと。  / /長谷部 あらゆるタガをはずせば、短期的には楽になるかもしれません。しかし、次に政権が交代したとき、自分たちが時の政府を踏みとどまらせる歯止めもなくなる。外国の要求を、憲法の拘束があるからと断ることもできない。最後の最後、ここぞという時のよりどころが失われてしまう。その怖さを、安倍さんたちは自覚すべきです。 =敬称略(構成・高橋純子)朝日新聞『考論』

0015 オルテガ「大衆の反逆 (桑名一博訳;久野収解説)」(白水社イデー選書;1930)評価5

以下は、オルテガ所論の久野収による抜粋の抜粋である:///  オルテガによれば、政治のなかで「共存」への意志を最強力に表明し、実行していく政治スタイルこそ、自由主義的デモクラシーである。共存は、強い多数者が弱い少数者に喜んで提供する自己主張、他者説得の権利である。敵、それも最も弱い敵とさえ、積極的に共存するという、ゆるがない決意である。/その意味で、人類の自然的傾向に逆行する深いパラドックス(逆説)であるから、共存を決意した人類が、困難に面してこの決意を投げ出すほうへ後退したとしても、それは大きな悲劇ではあっても、大きな不思議とするには当たらない。/「敵と共存し、反対者と共に政治をおこなう」という意志と制度に背を向ける国家と国民が、ますます多くなっていく1930年代、オルテガは、「均質」化された「大衆」人間の直接行動こそが、あらゆる支配権力をして、反対派を圧迫させ、消滅させていく動力になるのだという。なぜなら、「大衆」人間は、自分たちと異類の非大衆人間との共存を全然望んでいないからである。略。///  「大衆」人間は、自分たちの生存の容易さ、豊かさ,無限界さを疑わない実感をもち、自己肯定と自己満足の結果として、他人に耳を貸さず、自分の意見を疑わず、自閉的となって、他人の存在そのものを考慮しなくなってしまう。そして彼と彼の同類しかいないかのように振舞ってしまう。/彼らは、配慮も、内省も、手続きも、遠慮もなしに、「直接行動」の方式に従って、自分たちの低俗な画一的意見をだれかれの区別なく、押しつけて、しかも押しつけの自覚さえもっていない。/彼らは、未開人―未開人は宗教、タブー、伝統、習慣といった社会的法廷の従順な信者である―ではなく、まさに文明の洗礼を受けた野蛮人である。文明の生み出した余裕、すなわち、贅沢、快適、安全、便益の側面だけの継承者であり、正常な生存の様式から見れば、奇形としかいいようのないライフスタイルを営んでいる新人類である。略。///  「自分がしたいことをするためにこの世に生まれあわせて来た」とする傾向、だから「したいことは何でもできる」とする信仰は、自由主義の自由の裏面、義務と責任を免除してもらう自由にほかならない。/われわれは自由主義の生みだした、この「大衆」人間的自由、自己中心的自由に対し、他者と共存する義務と責任をもった自由を保全しなければならないが、一筋縄でいかないのは、この仕事である。(160626:イギリスEU離脱について思うところ=もみ=)