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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

オリンピックがU-21化?

2009年03月23日 22時44分15秒 | オリンピック代表
先日ニュースでオリンピックサッカーがU-23からU-21に変更される方向で話が進んでいるようです。

もし、U-21になった場合の影響について考えてみます。

・1番の問題となるのは、本来次回のロンドン五輪で23歳になる世代の選手達の世界大会を経験する場がなくなることだと思います。
そもそも、次回五輪を23歳と22歳で迎える選手達というのは、昨秋のアジアユース大会で、ワールドユース出場権を逃した世代です。
ワールドユースの出場権を逃した上に、五輪出場権も剥奪されたということになります。22歳になる選手(柿谷・水沼・金井・岡本・山田・高橋等)はU-17の世界大会に出場していますが、23歳になる選手(金崎・大迫・山本康・鈴木惇・青木等)は全く世界大会を経験できないということになってしまいます。
世界と戦う機会の少ない日本選手にとってはこれが一番大きな問題になると思います。

・U-21化は日本にとって不都合かというと、ロンドン五輪に関して言えば全くそんなことはないと思います。
ロンドン五輪を21歳で迎える選手で代表的な選手にレッズの原口がいますが、それ以上に20歳になる世代の選手は宇佐美、宮吉、内田達等のこれまでの世代の中でも、小野・稲本・高原らがいた世代に匹敵するタレント揃いの異常に高い可能性を秘めた世代です。
その選手達が五輪を一番年下の年代で迎えるのではなくなったということになります。(U-20W杯に出場し五輪出場権を獲得すること前提の話ですが)


・五輪世代の一番の問題点は、プロ入りした選手がサテライト暮らしが続き、試合に出られない日々を過ごし、伸び悩むことになります。
そこは、北京五輪の反省点を生かしてサッカー協会がサテライトの充実と、JFLや地域リーグ、大学と連携したリーグ戦や大会の実施などの案を早々にまとめ実施してくれることと信じています。
(例えば天皇杯予選に関して、Jチームは現在かなりシードされているが、1回戦から出場させてサテライト選手(人が足りなければユース選手)が出場する機会を半ば強引に設けても良いのではとも思う。)


・ロンドン五輪出場権については、次回のU-20W杯が予選会の位置づけになるという話も出ているようです。
本格的にオリンピックのサッカー競技の規模縮小が進みそうな感じです。
元々、オリンピックのサッカー競技については、南米は力を入れますが、欧州は関心が低い傾向にあり、「何でこんな大会に選手を出さないといけないんだ」というクラブもあるようです。
アフリカは選手の「就職活動」の場となるため選手個々の意気込みは非常に高い物があります。
アジアに関しては、世界と戦う数少ない真剣勝負の場として重要な大会という位置づけとなっています。
世界各地によって、この五輪サッカーに対するとらえ方は少し異なるようです。

世界と公式戦を戦う機会の少ない極東の島国である日本にとっては、五輪サッカーの規模縮小はあまり喜ばしくないという感じです。

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