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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

クラブユース選手権2017 準決勝

2017年07月31日 19時23分59秒 | 高校サッカー・クラブユース
仙台から東京へ移動
西が丘にてクラブユース選手権準決勝を観戦
クラブユース選手権の準決勝・決勝は、一昨年まで三ツ沢が会場だったが、昨年から西が丘に会場が変更された。「多くの人に見に来てもらいたい」という理由だったと記憶しているが個人的には三ツ沢の方が行きやすかった。

浦和Y 2ー0 山形Y

得点
前半16分 6萩原のCKを14井澤が頭で合わせる
後半45分 カウンター、10シマブクのパスを受けた11関根のシュート

得点には至らなかった決定機
前半36分 (山)11石井が裏に抜け出すが6萩原がカバー
後半10分 (山)17大友のミドルシュートがクロスバー直撃


浦和Yスタメン
      1河畑
  4橋岡 7弓削 17大城
2池高         6萩原
    22佐藤 3大西
   10シマブク 20長倉
      14井澤
交代
後半8分 大西→15北村
後半8分から以下のとおりシステム変更
   1
2 4 17 15
  22 7
 20   6
  14 10

後半27分 長倉→8立川
後半32分 佐藤→13白土
後半45分 萩原→11関根
後半45分 池高→5関

山形Yスタメン
      1高山
2齋藤 4佐藤 13五十嵐3加藤
    6樋口 24半田
 7仲嶋  11石井  14川俣
      9鈴木
交代
前半25分 樋口→10吉田
後半5分 仲嶋→17大友
後半17分 斉藤→12石崎
後半25分 石井→22小笠原

感想
一発勝負の準決勝らしいシュート数の少ないジリジリした展開。
失礼な話だが、山形がここまで勝ち上がってくるとは想定していなかった。結果的には浦和がセットプレーとカウンターで得点し勝利したが、山形は浦和相手に一歩も引かない試合を展開し、拮抗した試合内容だったと言って良いと思う。
浦和にとっては難しい試合だったと思う。下馬評としては浦和が優位という見方をされる中で、「勝って当然」というプレッシャーとトーナメント特有のジリジリした展開の中での試合。そんな状況下で浦和は普段4バックだが今日は5バックに近い3バックを採用してきた。普段ボランチの7弓削を普段の4バックの真ん中に入れて5バックにして、攻撃力のある両SBのポディションを少し上げた格好で試合に入ってきた。
相手をなめて裏をとられるのが一番怖い試合。でも両SBの攻撃力は自慢だから活かしたいということで浦和の取った戦術が今日の強制的3バックだった。
相手をなめて敗れるのを防ぐ為に必要なのは「相手をリスペクトすること」。相手をリスペクトするとは、相手の戦い方を理解するということ。5バック状態で試合にはいることで相手の戦い方を受けながらも両サイドの攻撃力を活かす形を作った浦和のマネジメント力はなかなか面白かった。
山形は個々の能力では決して浦和にひけを取らなかった。特に9鈴木と11石井の2トップが強力で何度も浦和ゴールを脅かす突破を見せていた。また3加藤のロングスローも飛距離がありチームの大きな武器になっていた。

全国高校総体20173回戦

2017年07月31日 15時00分35秒 | 高校サッカー・クラブユース
ひとめぼれスタジアムにて全国高校総体3回戦を観戦

長崎総科大附 1ー0 尚志 ※前半15分

得点
前半22分 10安藤のシュート (詳細未確認)

得点には至らなかった決定機
前半23分 (尚)7長谷のシュートが枠外
前半29分 (尚)詳細未確認
後半5分 (尚)6小川のCKを17西原が頭で合わせるがDFブロック
後半10分 (尚)5沼田の左クロスを17西原がシュート放つが枠外
後半11分 (長)4岩本のロングスローから7荒木がシュート放つも枠外

長崎スタメン
      12湊
      8田中
4岩本 2諸石 15別府 6小川
      16嶋中
  9中村 17西原 7荒木
      10安藤
交代
前半30分 馬目→3功木
後半13分 二瓶→9中井
後半24分 加野→2染野
後半24分 渡邉→13加瀬

尚志スタメン
      1宗像
15石川 4馬目 6石井 5沼田
    14大川 8松本
 7長谷       17渡邉
    11二瓶 10加野
交代
後半8分 西原→3柳谷(柳谷が左SB、小川がDH)


感想
足下の技術を活かして細かくパスをつなぐ尚志と選手個の力を活かす長崎の対照的なチームの対戦。
試合は尚志がポゼッションしてチャンスを多く作ったが、長崎の粘りの守備で完封し、数少ないチャンスをエースの10安藤が決めて長崎が勝利した。
長崎は最近珍しいスイーパーを最終ラインに1人余らせ、DFはマンツーマンマーク。最近はラインディフェンスしか見なくなっていたので慣れるまで時間がかかった。DFとボランチでガッチリ守り攻撃は3トップに合わせるという中盤からの組立が無い古き良き小嶺サッカーを見ることが出来た。
尚志はクラブチーム出身選手が多く丁寧につなぐ近代的なサッカー。10加野や8松本など足下の技術に秀でた選手が多く決定機も複数回作り出していたが決めきることが出来なかった。

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静学 2ー3 旭川実業 

得点
前半1分 (静)13神田のスルーパスに抜けだした7伊藤のシュート
前半8分 (旭)13中田のドリブル突破からのクロスを10西村が決める
前半17分 (旭)14山内が裏に抜けだしエリア内で静学DFがファール、8中里がPK決める
後半28分 (旭)カウンターから12金野が決める
後半35分 (静)9塩浜のミドルシュート

得点には至らなかった決定機
前半10分 (旭)10西村が裏抜けだしGK1対1シュート、GK1高野がファインセーブ
後半3分 (旭)6河合のターンからのシュートをGK1高野がファインセーブ
後半14分 (静)16鈴木がエリア内で倒されPK、7伊藤がPK外す
後半32分 (静)12清水のパスを受けた7伊藤がシュート放つがGK17中塚がファインセーブ
後半35分 (静)6東山のFKを3金澤が頭であわせるもGK17中塚がファインセーブ

静学スタメン
      1高野
2長谷部3金澤 5渡井夏6東山
      12清水
16鈴木 10渡井己13神田 9塩浜
      7伊藤
交代
後半18分 神田→15井藤(井藤がDHに入りダブルボランチ)
後半22分 長谷部→11松井

旭川実業スタメン
      17中塚
7櫛部 2高橋 3江嶋 5藤本
    6河合 8中里
 13中田       14山内
    9圓道 10西村
交代
後半21分 西村→12金野
後半31分 圓道→11佐々木
後半35分 中田→16飯野

感想
旭川実業の粘り強い守備と攻守の切り替えの早さ、そして前線の選手のスピードが目立った試合だった。
試合開始直後に静学は13神田のスルーパスを7伊藤が決めるという前日の先制点の録画再生を見ているかのような展開で先制。ただ前日の星陵戦と異なったのは旭川実業の選手個々の能力が高く中盤で自由に前を向いてボールをさばけなかったこと。そして相手攻撃陣のスピードが静学DFでは追いつけないくらい速かったことだった。
旭川実業の作戦はハッキリしていた。しっかり守ってショートカウンター。言うのは簡単でシンプルだけれど、今日の旭川実業はそれを高いレベルで実践していたと思う。ダブルボランチの6河合と8中里のプレスが激しくルーズボールの競り合いでこの2人が効いていて競り勝ち、ショートカウンターにつなげていた。両ワイドの13中田と14山内、そして2トップの圓道と10西村の走力は目を見張るモノがあり、単純なかけっこで静学は完全に負けていた。
静学は完全に相手の狙いにハマってしまった試合展開となった。相手がリアクションの作戦だったので相手の作戦の流れになるのはある程度仕方がないが、相手が何をやろうとしているのか明らかにもかかわらず、相手のやりたいことを気持ちよくやらせてしまった展開だった。一番いけなかったのが3失点目。前掛かりになったところを完全にカウンターで裏をとられた場面。1点差で残り20分、相手の中盤のプレスがやや弱くなってきていてようやく静学2列目の選手がボールを受けて前を向ける展開が増えてきていたところでの失点。相手の狙いは分かりきっているのに、焦ってカウンターのリスク管理が全く出来ていなかった自殺点同様の失点。
なぜ焦るのかというと、そういう事態を想定していなかったから。相手の都合を考えず自分の都合だけでサッカーをやろうとしていたから。相手の長所をうまく消すことが、結果的に静学らしさを出すための一番効果的な方法だということを理解していない。
レベルの高いショートカウンターに高い授業料を払った試合だった。