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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

プリンスリーグ東海2017 @藤枝陸上

2017年07月08日 13時41分36秒 | 高校サッカー・クラブユース
藤枝陸上にてプリンスリーグを観戦

静学 0ー1 藤枝東

得点
後半28分 裏に抜け出した10曽根大がDFに倒されPK、10曽根大がPK決める

得点には至らなかった決定機
前半2分 (静)右サイド崩した決定機、詳細未確認

静学スタメン
      1高野
13松井 4江口 3金澤 2長谷部
    15井藤 12清水
 16神田  8河口  10渡井
      11塩浜
交代
後半0分 河口→18三枝(三枝がDH、清水が2列目右、神田がトップ下)
後半10分 塩浜→7伊藤
後半39分 神田→19佐野(佐野がFW、伊藤が2列目右)


藤枝東スタメン
      1松下
15増田 5山口 12加藤 25遠藤
    21坂本 6松田
 20平尾拳      4山本
    10曽根大9曽根優
交代
後半0分 平尾拳→16井上


感想
静学が負けるべくして負けた試合。
しっかり守って1点ゲームを仕掛けてきた藤枝東に対して、静学はチームとして我慢して戦えなかった試合。
ポゼッションはは静学が圧倒するも、それは藤枝東がそういう試合を臨んできた結果。静学は中盤のバランスが悪く前半から相手のカウンターをたびたび喰らう展開。
結局藤枝東のゲームプランにハマり藤枝東が1-0で勝利した。

藤枝東がこれまでの3バックから4バックにシステムを変更していた。CBにはこれまで中盤の左をやっていた12加藤を起用していて、1年生が2人スタメン出場していた。藤枝東はこれまでテクニックのあるボランチタイプの選手が多くスタメン起用される事が多かったが、今日の試合はどちらかというとバランス重視の選手起用だったように思えた。試合はその選手達が最後まで集中を切らさずに静学相手にほぼ決定機を与えない守りを見せ完封勝利をものにした。

静学にとってはチームとしての課題をたくさんもらえた試合だった。負け試合は課題をうやむやにすることが出来ず、チームとして課題に向き合わざるを得なくなる。
今日確認することが出来た課題をどれだけチーム内に落とし込めるか?静学にとっては今日から次の試合までの1週間がチームを成長させる最大のチャンスとなる。
昨年も同時期にJFAアカデミーに大敗して、そこから課題を洗い直し、全国ベスト8につなげた。

前半立ち上がりに決定機を作ったが決められなかった。相手が守ってくる試合で立ち上がりの決定機を逃すと総じて難しい試合になりがち。
理由は、攻める側が「これならいつか点取れるだろ」と試合に対する気の緩みが生まれるから。1人が1割気の緩みが生まれると、11人全員の緩みを足すと1人分。11人のチームが実質10人で戦うのと同じになる。
守る側は逆に「危なかった、これは相当気合を入れないと」と試合に対する気の引き締めが起こり、1人が1割気を引き締めることで、11人全員で1人分のプラスになる。
つまり、今日の試合は気の緩んだ静学が10人で攻めて、気の引き締まった藤枝東が12人で守っていた試合だった。
メンタルの揺れやすい子供の試合はこういう現象が起こりがちだが、レベルの高いチームはこういう状況になったら、チームのまとめ役のような選手が率先して声を出して、チーム全体のメンタルをリセットして引き締め直すのだが、今日の静学のピッチ上の選手からは、そういったチーム全体の選手の意識をまとめるような声は全く聞こえてこなかった。

ユルユルのまま、誰もチームをまとめず、個々に攻めて、ヤバイヤバイと焦って負ける。そんなとてもこれから全国大会に臨むチームとは思えない試合だった。