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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

Jリーグ放映権料

2016年07月22日 22時37分26秒 | Jリーグ
Jリーグが17年シーズン以降の放映権について、世界最大手のデジタル・スポーツコンテンツ配信会社パフォーム(本社ロンドン)と契約を結ぶ方針を固めたことが分かった。契約金額は、10年契約で総額2100億円の大型契約となる。

つまり

これまではスカパーと放映権料の契約を結んでいたのが、年間約40億円(他にNHKと10億)
来シーズンからは、年間約210億円。
放映権料は最初の年が約60億円で年々増額していく方式で、増額もあり得るとのこと。単純に4倍以上の放映権料をJリーグが獲得したことになる。

因みに世界のプロサッカーリーグの放映権料を比較すると以下のとおり
プレミアリーグ:   2407億円
リーがエスパニョーラ:1103億円
ブンデスリーガ:   1361億円
セリエA:       1109億円
リーグアン: 853億円
中国スーパーリーグ: 254億円
Jリーグ:        210億円
アメリカMSL:      84億円

世界のトップリーグと比較したら、まだまだ桁が違うけれど、それでも少しは近づいたかなという感じ。
今回の大型契約でも、中国スーパーリーグよりも低いという現実は少しさみしい。

放映権料の分配金は、これまではJ1チームが約2億円、J2チームが約9,000万円と言われており、それが大きく増えることが期待されている。(来シーズンの放映権料は60億円であまり変わらないので、いきなり倍増という事はなさそう)

また、スカパー!からデジタルコンテンツ会社に変わることで、我々視聴者にどのような影響が出るのかが一番気になるところ。
まず、スカパー!でのJリーグパックなどは無くなっていくだろう。
NHKなどの地上波放送については、無くなることはなく現状維持か増える見通しとのこと。それについてはフットボールチャンネルにて村井チェアマンが露出拡大を健闘しているとの記事を出している。http://www.footballchannel.jp/2016/07/20/post164781/

携帯端末での視聴登録についても、現在のスカパー!のJリーグパックよりも安くなるのでは?という楽観的な見通しもあり、そこは期待したいところ。
また、新しい契約では制作費をJリーグが負担する分、試合開始時間や映像利用が柔軟に行なえる点が特徴とのこと。

最後に、巨額の放映権料を得たJリーグに期待するところについて。
個人的には、もう一度サテライトリーグの整備と、Jリーガーを引退した選手へのアフターケアの充実に充ててほしい。
現在、FC東京とC大阪、G大阪のU-23チームがJ3で戦っており、非常に良い試みだと思うが、Jリーグ全体から見たらごく一部での取り組みでしかない。
公式戦に出られず腐っていく若手有望選手があふれ、高卒でプロになるのを敬遠して大学サッカーに進む傾向にある現在の日本サッカー界。
Jリーグの地盤強化には、若者が安心して夢にチャレンジできる環境作りとして、若手選手と引退後の選手へのケアが最優先事項だと思っている。