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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

クラブユース選手権2014決勝

2014年08月02日 21時00分51秒 | 高校サッカー・クラブユース
三ツ沢球技場にてクラブユース選手権(アディダス杯)決勝戦を観戦

前日の準決勝2試合目のJFAアカデミー対FC東京の試合は、後半に雷雨の影響で1時間の中断があり、後半終了時点で1ー1、延長PKは行わず抽選によりFC東京が決勝進出を決めた。

三菱養和 1ー0 FC東京Y

得点
前半23分 10下田がスピードに乗ったドリブルで仕掛け相手DFを振り切りシュート、GK1伊東がファインセーブで防ぐがこぼれ玉を8伊東がつめる


得点には至らなかった決定機
前半28分 (F)7長澤のパスを受けた10佐々木がシュート放つも4関野がブロック
前半39分 (F)7長澤が6高橋とのワンツーからシュート放つもGK1斉藤雅がファインセーブ
前半45分 (F)7長澤からのパスを受けた10佐々木が振り向きざまシュート放つが、26杉山がシュートコースに飛び込みナイスブロック
後半1分(F)7長澤のパスを受けた9蓮川がシュート放つもGKセーブ
後半22分 (三)14瀬古のシュートを15安倍がブロック
後半34分 (F)10佐々木のドリブルシュート放つもGK1斉藤雅がセーブ


三菱養和スタメン
      1斉藤雅
  26杉山 4関野 5池田
    28齋藤一14瀬古
7相馬         3椿
    10下田 7伊東
      9ディサロ
交代
後半12分 伊東→12松井
後半23分 椿→11高橋
後半36分 下田→27平山
後半41分 瀬古→17根上


FC東京Y
      1伊東
  13渡辺 2高田 4大西
    15安倍 6高橋
3山岸         27小山
  7長澤     9蓮川
      10佐々木
交代
後半30分 長澤→11渡辺
後半41分 高橋→14大熊(大熊がFW、佐々木がDH)


感想
三菱養和が前半の1点を守りきり、昭和58年以来31年ぶり3度目の優勝を飾った。
中央から攻める三菱養和とピッチをワイドに使って攻めるFC東京という構図となった決勝戦。三菱養和はなかなか中央の選手にボールが集まらず、FC東京にワイドにピッチを使われボールを支配される展開。三菱養和はサイドに選手が1人、FC東京は3トップ気味のためサイドに選手が2人でワイドに攻め込むFC東京相手に三菱養和は5バック気味での対応となるシーンが多かった。
それでも三菱養和は前線の選手がボールを持つと、個の打開力で局面を打開。前半はボールはFC東京の方が支配したが、シュート数は三菱養和の方が多かった。
後半に入ると、何とか同点に追いつきたいFC東京としっかり守って得意のカウンターで追加点をねらう三菱養和という構図。
三菱養和は追加点を奪うことは出来なかったが、集中した守りでFC東京に得点を許さず1ー0で勝利した。
全体的には、過密日程の最後の試合とは思えないくらい運動量が多く、人もボールも良く動く好ゲームだった。ボールがピッチの外に出て試合が止まるシーンが非常に少なく、ラフプレーで選手が倒れて試合が止まるようなこともなく、90分間人とボールがスムーズに動き続けた見ていて面白い非常にレベルの高い試合だったと思う。
三菱養和は9ディサロと10下田の活躍が目立っていた。特に10下田がボールを持ったときの存在感は圧倒的。先制点を生み出したドリブルシュートなど1人で何度も局面を打開していた。また影のMVPは26杉山(1年)。FC東京のポイントゲッター9蓮川を押さえ込んだほか、前半終了間際の10佐々木の決定的なシュートを防いだスーパーブロックはチームを救った。
FC東京は10佐々木を中心に後もう一歩というところまで攻め込んだが、最後の三菱養和の集中した守りを崩すことが出来なかった。
優勝した三菱養和は個性的な選手が多かった。デカくて強いCB5池田やスピードでサイドを切り裂く7相馬、ドリブルで局面を打開する10下田、ストライカーの雰囲気が充満している9ディサロなど見ていて非常に面白いチームだった。

余談
三菱養和の応援席の雰囲気について、少し独特なものを感じる。J下部組織でも高校部活動でもない少し異質な感じ。応援は部活動に近いのだけれど、応援団の選手以外の父兄などは部活動の父兄とはちょっと違う。「俺たちみんなファミリー」三菱養和応援席からは、そんな雰囲気を感じる。