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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

新人戦準決勝

2011年02月26日 15時52分38秒 | 高校サッカー・クラブユース
藤枝総合Gにて新人戦準決勝を観戦

藤枝明誠 0ー2 清商

得点
後半4分 8風間→10佐野
後半25分 8風間→7青木左足ミドル


藤枝明誠スタメン
     1鈴木
2山崎 3向田 4濱  5川島
    7梅村 6小野
 9高橋       11森川
    10石井 8薗田
交代
後半11分 薗田→14小林(小林が2列目左、森川がFW)
後半17分 梅村→16
後半26分 石井→18


清商スタメン
     1志村
21小山 5新井 24出口 6兼岡
    14青木太7青木翼
 9遠藤       11中田
    8風間 10佐野
交代無し


感想
終始清商ペースの試合だった、シュート数は手元の集計で明誠2:清商18。
清商はこれまでボランチでの起用が多かった8風間を本来のFWの位置で起用し、これまでFWだった9遠藤が2列目に入った。
前半は清商がボールは支配するものの攻めきれず、FWに良い形でボールが入らなかったが、後半は風間がよくボールに絡みだすことで、チャンスが量産されていた。
清商の2列目とFWが今日の前半はうまく連携できていなかった。2列目の9遠藤と11中田は共にボールを足下で受けてドリブルで勝負するタイプの選手。FWにスルーパスを出したり、簡単にパスをはたいて攻撃にリズムを作るようなタイプではない。そのため簡単なFWへの縦パスが少なくなり8風間と10佐野がボールにふれる機会が少なくなっていた。(後半は風間を経由してボールを回したことで攻撃にリズムが生まれていた)
藤枝明誠は、全体的にラインが低く、後ろで何とか跳ね返す状態。自慢の組織的なプレスは見ることが出来なかった。後半開始直後に明誠は猛攻を仕掛け、流れを自分たちのものにしようとしたが、逆に前がかりになったことで生まれた隙を清商につかれてしまった。

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藤枝東 2ー0 常葉橘

得点
前半11分 8田中の右からのクロスを12宮永が頭で合わせる
後半11分 橘GKのキックが小さくなり中盤の高い位置にいた6高嶋がこのボールを拾い素早く前線の10荒木にパス、ボールを受けた10荒木のドリブルシュート

藤枝東スタメン
     1大泉
2津原 19吉水 3中島 4杉村
    5高嶋 7村上
 8田中       10荒木
    12宮永 11松葉
交代
後半17分 松葉→9安間
後半17分 宮永→18新村
後半25分位 村上→16西川(西川がCB、吉水がDH)
後半32分 荒木→23判治

常葉橘スタメン
     1西田
6渥美 3松田 4杉村 14島田
     5石川
  8石井   18剣持
 7提坂 9大内 10山本
交代
後半11分 剣持→16佐々
後半20分 大内→20高沢
後半20分 渥美→22上野(上野が左SB、島田が右SB)
後半27分 佐々→13山本(山本がトップ下、8石井と4杉村のダブルボランチ、5石川がCB)


感想
前半序盤は藤枝東ペース。常葉橘は3トップが前線に残り守備をしていなかったことにより、藤枝東が中盤を制し攻め込む時間が続いた。
前半20分位から3トップが藤枝東ボランチにプレスをかけ始めると、藤枝東が中盤の底でボールを失うシーンが目立ち常葉橘が2回くらい決定機を作るが淡泊なロングシュートで終わるもったいない形にしてしまい、結局前半は1ー0で藤枝東リードのまま終わった。
後半は藤枝東が立て直し、藤枝東ペースで試合が進み2-0で藤枝東が危なげなく勝利を収めた。
藤枝東のゲームキャプテン5太田は累積警告で出場停止だった。前半CKから5石川をどフリーにしてしまった所と、前半途中から中盤の底で落ち着きがなくなり、何度かボールを奪われた所以外は今日の藤枝東は良かったと思う。
常葉橘は、自分たちがやりたいサッカーがどういうものかは伝わってきたが、それを実演することは出来なかった。
3トップと2列目が絡み、さらにサイドバックが押し上げて攻撃に厚みを持たせる展開を理想としているのだと思うが、それはあくまでボールポゼッションできる状況が前提の話。今日の試合ではポゼッションできない場合のチームの対応策であったり、どこでボールを奪いにいくのかという共通意識が感じられなかった。
後半橘はペースを取り戻そうと、メンバーチェンジやシステム変更を試みたがうまくいかなかった。



静岡県の「名門公立対新興勢力私立」という構図になった準決勝だったが、結果は共に公立高が勝利した。
全国的に私立高校が勢力を伸ばしている中、静岡県はまだまだ公立が頑張っていると感じた準決勝だった。