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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

高円宮杯 準決勝

2010年10月09日 21時18分00秒 | 高校サッカー・クラブユース
国立から帰宅。
肌寒い雨天の中での試合だった。


静学 2ー4 広島Y

得点
前半10分 (静)CKのはねかえりを24利根が頭で流し込む
前半43分 (静)11廣渡の右からのクロスを24利根が折り返したボールがそのままゴールイン
後半20分 (広)11川森がドリブルで右サイドをえぐりクロス、中にいた10砂川が合わせる
後半23分 (広)裏に抜け出した10砂川を2望月が倒しPK、10砂川がPKを決める
後半32分 (広)静学DFから18星野へパスが入ったところを7平田が素早いプレスでボール奪取、ゴール前にいた10砂川にボールが渡りそのまま決める
後半45分 (広)12藤田からゴール前の5岡本につなぎシュート

静学スタメン
     1一ノ宮
5片井 3金  4松本 13遠藤
    10大島 18星野
     7長谷川
 11廣渡 9鈴木 24利根
交代
後半2分 3金退場
後半9分 利根→2望月(望月が金の位置に入る)
後半25分 鈴木→26中西
後半40分 星野→20大橋


広島Yスタメン
     16大野
 15柳川 3宗近 18脇本
   7平田 6野口
10砂川       8浅香
   11川森 5岡本
     9井波
交代
後半15分位 宗近が退場
後半35分位 井波→12藤井
後半45分  浅香→14亀島
後半45分  岡本→14重行

感想
前半の静学は非常に良かったと思う。広島Yのロングボールを警戒しながら、前線からのプレスと裏へ走り出す選手へのバックラインのケアがうまく連動していた。攻撃面でも、利根がラッキーボーイとなり静学らしい攻撃を見せることが出来た。
問題は後半、2ー0で後半を迎えたが静学選手には特に油断はなかったと思う。しかし後半2分に早速アクシデント発生。ロングボールに対して相手選手との追いかけっこになった金が手を使って相手選手を倒したという判定でファールをとられる。これに対して抗議した金にレッドカードが出され退場。決定的な場面でもなければ、過剰な力で倒したようなプレーでもなく、ファールは少し厳しい判定だったが、抗議は過剰なものだったかもしれない、でなければレッドが出るようなプレーではなかった。
後半開始早々キャプテンを失った静学だったがさらに退場劇が続く、金退場の10分後位に宗近が2枚目イエローで退場、10人対10人になる、静学にとっては、この宗近の退場が結果的に悪い方向に出てしまった。
2ー0の状況で相手が10人になり「あぁ、もう大丈夫だ」と気持ちが緩んでしまったところを広島Yにつかれた。
これは、平成18年(杉浦世代)の高円宮杯決勝トーナメント1回戦での初芝橋本戦、オウンゴールで前半に先制を許したが後半開始早々同点に追いついき、さらに相手が1人退場した事から生まれた油断から攻め急ぎ、その後3分間で2失点して負けたあの試合と全く同じ内容。
ピッチ上の10人全員が同時に10分の1でも気を抜けば、結果的にさらに1人少なくなった事と同じ、2点負けた状態で宗近が退場となり後がなくなった広島Yの猛攻を防げないのは自然な流れだった。
気持ちの緩み、自分たちの力を出し切れなかったという意味で静学にとっては悔しい敗戦となった。



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三菱養和 1ー3 FC東京Y

得点
前半21分 (東)左からのクロスを中にいた11秋岡がダイレクト前におとす、17岩木が走り込みシュート
後半13分 (東)11秋岡が12川田にエリア内で倒されPK、(川田は退場)11秋岡がPKを決める
後半16分 (東)10佐々木の右足ミドルシュート
後半17分 (三)8近藤が5小林に倒されPKゲット、8近藤がPK決める


三菱養和スタメン
     1野村
2横山 5櫻田 3後藤 12川田
    16川崎 6内藤
 7佐藤       10田中
    8近藤 9若狭
交代
後半0分 田中→11田鍋
後半13分 川田退場(そのまま3バック)
後半45分 川崎→4大野
後半45分 若狭→矢吹


FC東京Yスタメン
     16三浦
4廣木 5小林 3松藤 22村松
    15橋本 23岩田
 24野沢       17岩木
    10佐々木11秋岡
交代
後半20分 村松→13石原(4廣木が左SB、13石原が右SB)
後半42分 岩木→8奥村
後半45分 橋本→2永井


感想
FC東京Yの守備のうまさが目立った試合だった。
FC東京Yは昨年、一昨年に比べたらチーム力は落ちる印象だが、守備組織のしっかりした固いチームに仕上がっていた。
DFの身長は低いが、守備の出足の良さが非常に目立った。
「強い」というより「うまい」守備で、相手FWにボールが入る前にカットするか、前を向く前にボールをかすめ取るシーンの連続だった。
そのため三菱養和はシュートまでいくことが出来ず、結局相手DFの体格が小柄でも、体格差の勝負となる局面になる前にボールを取られていた。
昨年の平出やトップチームで活躍する椋原などFC東京Yは小柄ながらも守備のうまい選手を育ててくるなと感心した。

三菱養和の注目、名古屋内定の10田中は良いところ無しで前半で交代。前を向いてボールを持つシーンもほとんど無かったと思う。後半からはその田中に代わり、これまで怪我で出ていなかったU-16代表の田鍋が出てきて、2度ほどスピードに乗ったドリブル突破からチャンスを作ったが、その後は4廣木にうまく抑えられていた。