西都モノクローム

西都大好きな市議会議員が、徒然なるままに街のこと、写真のこと、空手のこと語ります。

医療問題についての私見、秋の都萬神社

2020-11-10 23:21:28 | 日記

先日のブログに反響がありました

医療問題について知りたいというものです、皆さんに個別で話すことは(時間的に)できませんので、ブログで紹介します

これはあくまで私が調査した結果であること、そして西都市立診療所の赤字額と西都児湯医療センターの収入部分について述べたものであることを理解して読んでください

つまり収入が減れば、支出(経費)もある程度減っているという事を理解していただければと思います

まず最初は西都市立診療所の収支です

これは東米良診療所及び巡回診療している銀鏡診療所と僻地巡回診療所のことを指します

実績(金銭面)

・年間総収入  71,819千円

・年間総支出  96,367千円   赤字額 24,548千円

内 給与費 63,359千円

*つまり、収入のうち88%が人件費でなくなっている

*ほとんどが東米良診療所分

*一日平均数 東米良入院患者16人 外来5,3人 ほかの二つは巡回

 

いつから赤字が増えたか(千円以下省略)

H19年432万 H20年550万 H21年438万 H22年422万円 H23年675万

H24年653万 H25年580万 H26年481万 H27年1,130万 H28年1,451万

H29年2,279万 H30   令和元年 2,454万円

平成30年分は資料を取り忘れたので書いていません(申し訳ないです)

(平成29年から押川市長、それ以前は橋田市長)

 

西都児湯医療センター実績(外来、入院、手術実績)人の数です        

入院 (医療収益 約4万4千円/人

   4月  5月  6月 7月  8月  9月 10月 11月 12月 1月 2月  3月

元年 1879  1929  1583  1717  1881 1860  1801  1840  1813  2052  1656  1548

2年   1564  1483  1229   781   698   678

     ―315 ―446 ―354 ―936 ―1183 ―1182

外来  (医療収益は一般と夜間で違うので下記参照)

元年  1791  1740  1657  1882  1831  1755  1868  1720  1754  1883  1657  1647

2年  1553  1522  1795  1312  1257  1307

  ―238 ―218  +138 ―570 ―570 ―448

一般外来(医療収益 約1万7千円/人

元年 1519 1426 1399 1609 1563 1477 1610 1509 1498 1529 1388 1495

2年 1407 1334 1633 1141 1078 1148

 -112 -92 +234―468 -485 ―329

夜間 (医療収益 約7千円/人)

元年 272  314  258  273 268  278 258 211 256 354 269 152 

2年 146  188  162  171 179  159 

  -126 -126 -96 -102 -89 ―119

手術

脳神経系

元年 15    11      7     10    6      12    12    10    10    12     14   12

2年    3     3      0      0     0      0

 ―12   ―8   ―7    ―10   ―6   ―12

整形外科

元年 11    10     9     2      6      10    12    10     6    13     16    8   

2年  16     7     8     8      4       6

  ―5    ―3   ―1   +6    ―2     ―4

*センターの収益は一般外来と入院、手術に負うものが大きい。今季4月から6月までは常勤医の先生がまだいた(麻酔医が辞めさせられたので、手術件数は減りましたが)。減少はコロナウイルス感染を警戒してのものだと考えます、7月から9月の減り方が常勤医を失った正味の現象です。6月に増えたのはやめられることを知って駆け込みで増えたのではないかと考えます。数字から判断すると入院だけで昨年より月平均1100人減、1100X4万4千円=月4400万円の減少、一般外来で月平均427人減、427x1万7千円=月726万円の減少、この二つで5126万円減 手術収益減を含めるともっと減少でしょう。多分毎月6千万ほどの収益を失っています。(センターの採算は緊急事態だと思います)

以上が私の私見です、手術の医療収益は難易度によって変動が大きいので書きませんでした(誤解を招くといけないので)

夜間外来(一次救急)の医療収益は、いくつか単価に変動があります、ある資料によると1万4千円とかというのも見ましたし、私が取り寄せたものでは表記の7千円前後でした

これは政策医療(赤字は自治体が補填)に関するものなので、敢えて試算には入れてません。ただ数字を見ていただければわかるように、一日に来院するのは4人から8人ぐらいです。

平均で6人としても、6人X7000円=42000円 勤務医一人+看護師+薬剤師+レントゲン技師+ETC・・・(どれだけ人件費がかかるか・・・)つまりどう考えても採算に合わないのですが、市民の健康を守るために必要なので赤字分は自治体が補填します。(政策医療の意味)

もう一つ医療に関しては「応召の義務」というのがあります、これは市民の皆さんはしっかりと理解していただければと思います

最初に述べましたが、あくまで昨年の収入と今年の患者数による収入予想で比較したものです

医師が減ればその分経費も減りますから、たとえ月6千万円収入が減ったとしても、それが丸ごと赤字ではありません、経費も減っているからです

でも、毎月結構な赤字が出ていることは容易に予想でできます

もう一つ、市長や一部市議会議員が「今までの常勤医の先生方に年間4千万円ほど市は出していたからそれを削減できたんですよ~」という事を言っていると聞きました

まず最初に思ったことは、本当にそんな言葉を言ったのなら(市民の代表が)「なんて情けない」という残念さです

特に脳神経外科を担当していたH先生は上の数字を見ていただければわかるように毎月10人以上の手術をしていただいています

それだけ早期に治療ができて、命が助かったのです、それを4千万以上の年収をなんて卑下するのは私は許すことができません

仮に4千万でもぜんぜんOK ですが、実際は残業、夜勤、手術他すべて含めても2500万ぐらいだったと確認しました(九州でも指折りの仕事ぶりから考えると大バーゲン価格ですし、何より給与の何倍もの医療収入を上げてくれたのですから)

フェイクに騙されないでください

そして私が最も気に病んでいるのは、毎月10人以上の脳神経の手術を必要としている患者がいるという事です、そしてそれは医療センターでは手術できなく宮崎に運ばれる、運ばれても順番があってすぐには手術できません(今まではH先生がなるだけ早く手術しようと、やっていただいていました)

現在、西都児湯一市五町一村の安心安全は損なわれていると思っています

最後に申し述べますが、西都児湯医療センターは独立行政法人ですから、赤字分は西都市民の税金によって補填されます

いろいろと書きましたが、あくまでちゃんとした数字に基づいていますが、私の私見であります

でもこれをベースとして西都児湯の救急医療について市民皆さんが考えていただければと願っています

さて秋も深まりました、都萬神社でもイチョウが黄色く色づきました

イチョウの黄色い葉っぱを見ると秋を感じます

夜はいとこ会があり

お酒に酔いながら家まで帰りました

少し寒さを感じる秋

さて右に行くか、左に行くか・・・(考えすぎですかね)

 

 

 

 

コメント
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