昔、読んだ本とか新聞で気に入った文章にであうと書き留めていたノートがあります。机を掃除していたら、ひょこっと出てきました、久しぶりに読みました。そこにはこんな事が書いていました。
例えば「ハーバード交渉術」の中に 原則立脚型交渉の4つの基本的要素なるものがありました。4つとは「人」「利害」「選択肢」「基準」のことで、それぞれ
人・・人と問題を分ける
利害・・立場でなく利害に焦点を置く
選択肢・・行動を決定する前に可能性を考える
基準・・客観的基準によるべき
そのノートには写真のことや小説のことなど書いていました。たとえば写真は
「対象に対して向き合えるから、写真は文章、音楽に比べ力を持つ」
「写真がすごいのは過去の時間を呼び寄せる力を持っている」
小説では村上春樹さんの「ねじまき鳥クロニクル」の一節
「・・・コツというのは、あまり重要じゃないことから片づけていくんだよ。つまりAからZまで順番をつけようとしたらAからはじめるんじゃなく、XYZ辺りからはじめていくんだよ。何か大事なことを決めようとしたら、まず最初はどうでもいいことから始めた方がいい、誰でもわかる馬鹿みたいな事から始めるんだ。その馬鹿みたいな所にたっぷり時間をかけるんだ。・・・」
とかです。へ~こんな事を思っていたんだと新鮮な気持ちになりました(私が書いたものですけど、書いたことさえ、スカッ~と忘れていました(いつものとおりです))。
さてその中に司馬遼太郎さんの言葉がありました。日本という国の形についてです。今でも「全くそのとおりだなと~」思っています。
「・・・日本の経済力はだんだん衰えてきます。これからは親切が大切ですね。日本は人に親切にする国なんだという以外に、生きていく道はないと最近よく考えます。・・・」
国を左右する選挙を控える今、十分考えさせられる言葉だと思った次第です。