西都モノクローム

西都大好きな市議会議員が、徒然なるままに街のこと、写真のこと、空手のこと語ります。

一般質問 質問席ラスト

2012-06-22 16:02:05 | 日記
今日は代表者会及び議運がありました。
6/25日の定例会(閉会日)に議員提出される議案および要望について協議しました。
内容については閉会後報告したいと思います。

さて長かった一般質問の報告も今日が最後です。
最後は大切な「救急医療」についての質問及び答弁です。

それでは

(4-1)
最後は救急医療の問題です、まず問題点を整理させてください。
1つは平成25年から5カ年を計画期間とする県医療計画とは何か?
2つ目は医療圏の見直しを検討する国の方針とは、どういった趣旨の元、存在するのか?
3つめは医療審議会のメンバーはどのような構成か?
4つめは西都児湯は流失量が40%といわれたがこれはどのような数字なのか?
5つめは県の医療計画に災害医療について対応強化を盛り込むとあるが、現在の医療センターが考えておられる、災害拠点病院の機能や、災害派遣医療チーム体制整備について?
以上5点ですよろしくお願い致します。

(4-1回答)
・医療計画については、医療法代30条の4に規定されており、厚生労働大臣が定める基本方針に即して、かつ地域の実情に応じて策定される計画、次の計画期間は平成25年度から5カ年
・地域の実情に応じ医療提供体制の確保を図る国の方針に基づき、医療機能の分化、連携の推進、急性期の回復期、在宅医療など地域全体で切れ目無く必要な医療が提供される地域完結型医療を推進している。
・既存の二次医療圏が入院にかかる医療を提供する一体圏域として成り立っていない場合は見直しについて検討することが示されている
・医療審議会のメンバーは医師、歯科医師、薬剤師、市長会、町村会代表、学識経験者
で構成される
・西都児湯地域の入院患者が総数1649人に対し、圏域外に流失した人数は687名従って流失割合は41,7%
・今年三月に災害拠点病院の指定要件に関する国の通知が出た。医療センターはその指定条件を踏まえ新病院建設を予定している
・その要件は24時間緊急対応が可能であること、災害派遣医療チームの保有と派遣体制があること、2時医療機関等であること。また耐震構造の施設、緊急診療に必要な病棟、診療棟の設備の充実。
・入院患者については通常の2倍、外来に関しては5倍程度可能な簡易ベットや食糧、医療器材の備蓄。また自家発電機受水槽の保有、原則的には敷地内にヘリポートの確保
・災害派遣医療チームについては、県から国に推薦があり、医療センターの医師が7月に研修を受け、その後DMATとして登録される予定
・DMATチーム編成は医師1名、看護師3名、業務調整員1名の計5名

(4-1-1)
詳しい説明有り難うございました、県の医療計画期間は来年度から5カ年で、医療圏の見直しは地域全体で切れ目なく必要な医療が提供される完結型医療を推進するものということですね、さて今年の3月30日に厚生労働省医政局長から全国都道府県知事に送られた医療計画についてという通達があります、細かく内容が記されていますが、私はこのような文を見るとき趣旨を確認します、それは何故このような計画がなされたのか骨子の部分を把握しないと枝葉の所だけ注目し、幹や根っこなど肝心なところを見落とすからです。
さて趣旨の最初にこう書いてあります「我が国の医療提供体制については、国民の健康を確保し、国民が安心して生活を送るための重要な基盤となっている。一方で、高齢化の進行や医療技術の進歩、国民の意識の変化など、医療を取り巻く環境が大きく変わる中、誰もが安心して医療を受けることができる環境の整備が求められている」この後も続きますが、今言った「誰もが安心して医療を受けることができる環境の整備」というのが最も大切で、その目的のため計画がなされ、またそのために改善や従前からの変更があると言うのが大切なことです。
つまり二次医療圏の人口規模や流出入院患者の割合というのは、医療環境の整備のための目安だと思っています。
肝心なのは現在の1市5町1村の住民に安心な医療を提供する事です。
そこをまずしっかりと認識して考えていかねばなりません。
先ほど市長が壇上で述べられましたが「もし西都児湯医療圏が統合されたら地域住民の利便性が低下する」というのは全く同感です。
さて医療審議会のメンバー構成を聞きましたが、報道によりますと委員から「7つの医療圏を4つにしたら」と意見が出ましたが、この委員は地域の事情を把握した方々なのでしょうか?

(4-1-1回答)
審議会には医師会や歯科医師会、薬剤師会、地域住民の代表となる市町村会の代表で構成される

(4-1-2)先ほどの通達に次のような文があります「医療計画の作成に際して、医療や行政の関係者に加え、患者(家族も含む。以下同じ)や住民が医療の現状について共通の認識を持ち、課題解決に向け、一体となって協議・検討を行うことは今後の医療の進歩に大きな意義を有する」
この文章通りに宮崎県は検討するのでしょうか?

(4-1-2回答)
・県民の医療に対する安心信頼を確保するため、宮崎県の医療施策の方向を明らかにする基本計画として医療計画を策定する
・国の基本方針や策定指針に沿って策定し、地域の事情関係団体からの意見を配慮する事が方針の中で示されている

(4-1-3)
地域市民の声を反映しながら医療計画を策定するよう県への働きかけを強くお願い致します。
計画は地域住民のためになされると理解しますが、入院患者の流失率が41.7%というのは官民共同で西都児湯医療センターを持つ西都市としては腑に落ちない数値です。
命の瀬戸際で頑張っておられる救急隊員の方は、なるだけ早く搬送して命を救いたいと思っておられると思いますが、実際搬送病院の選定はどのようになされるのでしょうか?

(4-1-3回答)
・患者の病体、緊急性、専門性、特殊性を顧慮して直近の医療機関を選定して受け入れ養成を行っている

(4-1-3の2)
昨年の搬送はどうでしたか?

(4-1-3の2回答)
医療機関から医療機関へ搬送された人数を除きまして、現場から直接医療機関に運んだ人数は1016名、内訳は市内医療機関へ687名、市外へは329名

(4-1-3の3)
転院搬送以外、つまり現場から西都市内病院に運んだ比率は687名÷1016名で約7割弱ということですね。
つまり、市民にとって市内の救急受け入れ病院は必要と考えていいわけですね?

(4-1-3の3回答)
・市民にとって市内の医療機関で迅速に適切な医療を受けることができる体制は重要であると考える

(4-1-3の4)
その中で緊急を要する脳疾患、循環器の数はどの位でしょうか
(4-1-3の4回答)
・687名の内、脳疾患が122名、循環器疾患が54名

(4-1-3の4a)
この脳疾患、循環器系の患者の場合、最初の問い合わせはセンターにしているのでしょうか
(4-1-3の4a回答)
・その様にしている

(4-1-3の5)
官民共同で設立した西都児湯医療センターへの搬入についてです、時間を日中、夜間、深夜と分けてどのような状況かを伺いたい
(4-1-3の5回答)
・日中185名、夜間(23時まで)92名、深夜(翌朝7時まで)58名受け入れてもらっている

(4-1-3の5a)
23時以降という深夜でも58名受け入れていますが、どのような状況なのでしょうか?
(4-1-3の5a回答)
脳疾患など、担当の先生がおられるときは、受け入れてもらっている

(4-1-4)
災害拠点病院整備に関して、設立要因をお答え頂きましたが。
センターは現在新病院に向けて準備をしているようなので、ハード部分についてはその際完備されると思いますが、ソフトの部分についてはどのような準備をしているか確認をしたいと思います。
要件のひとつの災害派遣医療チームは研修を受けDMATとして登録と先ほど言われましたが、このDMATとはどういったものか?またこの研修を受けた病院は他にあるのでしょうか?
(4-1-4回答)      
・災害拠点病院として指定を受けるための、絶対要件
・7つの病院に15チーム設置されている、県内11カ所の災害拠点病院の中では5カ所、13チームが設置されている

(4-1-5)
DMATは絶対条件というのを理解しました、その方向に向かってセンターは準備していることと理解します。
さて24時間緊急対応と有りますが、24時間となれば医師の数も増やす必要があると思いますが、医師等の手配等はどのように計画されているのでしょうか?

(4-1-5回答)
・災害時における多数発生に備えるため入院患者は通常時の2倍、外来患者は通常時の5倍程度の規模を設ける必要がある。医師の増員に向けた取り組みを医療センター及び関係市町村が一体となった医師確保に努める必要がある



有り難うございました、今後も西都児湯医療センターが災害拠点病院として指定されることを望みます。
市長が言われました住みたい西都市、住んで良かった西都市のためには安心安全を提供する医療、そして孟母三遷という言葉があるように教育が大切な要素だと思います。
今回はその思いで質問しました、前向きな回答をいただき感謝しています、最後に西都市議会の一般質問において、初めて土曜議会を取り入れました。
16日土曜日がその記念すべき日です。市民に開かれた議会への一歩だと思います、これを企画され、実行にこぎ着けるために努力された関係者の皆さんに敬意を表し、私の質問の全てを終了します。

以上が定例化での質問でした、詳しくは西都市のHPで見てください。
前回(3月議会)までのはすでにアップされています
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