アナーキー小池の反体制日記

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#1865 フローレス人

2016年02月11日 | 生物のヒトとして
フローレス人については異論も多いのですが、例によってウィキペディアを参照して記してみます。

フローレス人は、インドネシアのフローレス島で発見された、約1万2千年前まで生息していた小型のヒト属の新種の可能性が取りざたされているヒトです。
1万2千年前って人類史上でいえば、ほんのちょっと前です。
日本では縄文時代なのです。
その時代に他のヒトが生きていたなんて不思議に思えます。
身長は1mあまりで、それに比例して脳も小さいのですが、火や精巧な石器を使っていたと考えられるのです。

孤立した島では、しばしば動物の矮小化が起こるものです。
フローレス島にはステゴドン等数種類の矮小化した動物が存在しました。
ただし、脳と体躯をつかさどる遺伝子は全く異なっており、体躯が小型化しても、脳はせいぜい2割程度までにしか小型化しないといわれています。
しかしフローレス人の脳容量は380ccと極端に小さいため、ヒト科ヒト属とみなさない意見も強いのです。
この点について、マダガスカルの古代カバの研究により、島嶼化(とうしょか)でより脳が小型化する可能性も指摘されています。
脳容量は380ccで、平均的な原人エレクトスの半分程度、大型のチンパンジーよりも小さいのですが、高次の認知に関する部分の大きさは、現代人と変わらず、火を使った形跡や化石から考えて、かなりの知能があったと考えられています。

フローレス島には、3万5千年から5万5千年前頃から人類が住んでいたと考えられており、その場合、現生人とフローレス人が同地域に共存していたことになります。
また地域は違いますが、少し遡(さかのぼ)ればデニソワ人、ネアンデルタール人、フローレス人、現生人の4人類が同じ時代に存在していたことになります。

フローレス人が新種人類なのかを判定するにはさらなる化石が必要だとされ、専門家の間でも評価は定まっていない状況です。

・・・
絶滅したヒトについて3回の連載でした。
ボクたちには、絶滅されたとされる種の遺伝子が残っていることがお分かりと思います。
絶滅した種の怨念を背負っているように。

カテゴリー”生物のヒトとして”はまだ続くのです。
次回は、ヒトをヒトとならしめたある遺伝子の変化についてです。
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