アナーキー小池の反体制日記

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#1867 継子殺しの本能

2016年02月13日 | 生物のヒトとして
交際相手の女性の子供を殺す事件って昔から多いのです。
男性が、交際相手の女性が以前に自分以外の相手との間に産まれた子供を殺してしまうのです。
継子(ままこ)殺しといいます。

そんな状況でも、たいそう子供をかわいがり、しっかり育てる男がいっぱいいるのに、虐待する男が後を絶ちません。
自分の遺伝子を残したい!との本能が係わっているようです。
自分の遺伝子を残すのに支障となるものを排除する原始本能が働いているのです。

でもヒトは、そんな本能を押さえ込むだけの術を獲得し、ほかのオスの遺伝子を持った仔を殺さないよう進化したはずなのです。
それなのに、やはり先祖返りは時々起こるのです。

・・・
ライオンは基本的にメスが主導権をもった少集団を形成していますが、1頭のオスが支配する構図にもなっています。
その支配するオスは、時々交代するのです。
野に放たれている若いオスが、集団を支配するボスオスに挑戦し、勝ったらその群れのボスとして受け入れられます。

新たなオスのする始めの仕事は、群れ内の幼い仔ライオンを噛み殺すことです。
仔育て中の母ライオンは発情が起こりません。
ヒトと異なり、他の動物の大半は発情と非発情を繰り返すのです。
ヒトとネズミは、年中発情している数少ない例外なのです。

仔ライオンを殺されたメスライオンはすぐに発情し、新しいボスライオンと交尾します。
そして新しいボスの仔が生まれるのです。

残酷に思えますが、自然の摂理の一つです。
動物はそうして子孫を残し、種を保ってきたのです。

ヒトは進化の途中で、自身の仔以外のものも受け入れられるように、変化したといわれます。
仔育てを集団で行うことを獲得したからです。
賢明な選択でした。
集団で仔育てすることは、メスがかかりっきりで仔育てするのと違い、仔を産んだメスがすぐに仔作りに励めることが出来るようになることを意味します。
一頭のメスが生涯に産むことが出来る仔は、ヒトが十数頭です。
仔育てを集団で行わない場合、他の霊長類を鑑みるに半数の数頭しか育てられません。

年中発情しているヒトのメスは、出産後ごくわずかな期間を除いて妊娠が可能です。
そうしてたくさんの仔を産んできたのです。

・・・
近年、ヒトの特性だった”仔育てを集団で行う”事が少なくなりました。
避妊などにより、仔の数をコントロールできるようになったことが一番の要因です。
ヒトをヒトとならしめた一角が崩壊してしまったようです。
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