最近の新聞報道で既視感を覚えるものがありました。
このマチ滝川と砂川市をつなぐ新空知大橋ってあるんだけど、その完成時に両市が橋のたもとに大きな銀の玉を造りタイムカプセルとしたんだけど、それらが開封期限を迎えて、30年前に納めたものを取り出しているんです。
そんなことを思ってブログを検索してみると、9年前の2011年10月17日投稿の#832 銀の玉 ってのが見つかりましたす。
再掲します。
#832 銀の玉 (2011年10月17日投稿)
国道12号バイパス砂川滝川間の、空知川に架かる新空知大橋という名の大きな橋があります。
1990年に完成したとありますから、もう21年も前なんですね。
当時は橋の完成を祝い、砂川滝川両市合同で祝典を行ったものです。
今となっては、そのバイパスのおかげで既存商店街が致命的な痛手を受けたのは明白なのですが、当時官民挙げての歓迎でした。
両市で橋の歩道に小学生の手形陶板を張ったり、橋の入り口の溜り部分(橋詰といいます)に陶芸作品を飾ったりしましたが、同時に橋詰にタイムカプセルとなる大きな銀色の球体を設置しました。
両市の側にそれぞれ一個ずつですが、幼稚園や保育所園児、小中学生や各団体に係わる人など、多くの人が30年後を楽しみに記念となるものを収めました。
その橋を通ると銀色の球が目立つのです。
球が出来上がって1,2年後でしょうか、民放のテレビ局が取材に来ました。
今はやりの、街中の珍しい風景を紹介する番組です。
ボクより若い同僚のイケメン君が取材に応じました。
リポーターは若くかわいい顔をした女性でした。
若くかわいいレポーターは聞くのです。
「なんで銀の玉なんでしょう?」
イケメン君は、ちょっと言いよどんだのだけど「金の玉、2個じゃまずいのです。」
若くかわいいレポーターはしたり顔で、「確かにそうかもしれません。」と言いました。
・・・
その銀の玉のタイムカプセル、2020年に開封されることになっています。
大きなものなので、特殊な鍵とクレーンを用いなければ蓋を開けることができません。
1990年の設置時に、2020年まで職員で残っているのは先のイケメン青年しかいないのがわかっていたものだから、彼に鍵を預けました。(20年前のイケメン君、もちろん今は青年ではありません。)
ボクの退職時に彼のところに行きそのことの確認をしましたが、万全とのことでした。
安心して2020年を迎えることができます。
以上、2011年10月17日投稿の#832 銀の玉、の再掲でした。
昔のイケメン君、忘れずに責務を果たしたようです。
空になった銀の玉には、次に何を入れるのでしょいうか?
なにも記されていない所を見ると何も入れないのでしょう。
それでいいんです。
2020年の空気を入れるのが一番でしょう。
百年後には貴重な資料になることでしょう。