アナーキー小池の反体制日記

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#2861 記し継ぐべきこと ③ 暗黒史の始まり

2018年12月01日 | マチの事件簿
暗黒史の始まりは、滝川市が増大する(人の)糞尿の処理に窮し、その改善策を間違えたことにより生じました。

昔は貴重な肥料として尊ばれた糞尿ですが、昭和30年代からでしょうか?邪魔モノ扱いされるようになりました。
市町村による糞尿の違法投棄は、全国津々浦々に広がっていました。
運ばれてくる糞尿の急増に、市町村の糞尿処理プラントが追いつかない状況に陥ってしまったのです。

時代の流れから糞尿の処理はいずれ、下水道管を伝って下水処理場で行われる見込みでした。
そんな見込みがあったものだから、市町村は小規模な糞尿処理プラントしか造りません。
そんなところに予想を超える量の糞尿が運び込まれてきたのです。
想定を超える糞尿の急増に耐えられるはずがありません。
市町村が設置した仮設の肥溜(こえだめ)はすぐに満杯になったのです。
汚穢(おわい)船を持たない多くの市町村は、糞尿の処理に困り果てました。

そんな状況の中、全国の市町村で糞尿の不法投棄が行われたのです。(もちろんそんなことを行わなかった多くの市町村も存在します)
堤防の上から堤防斜面に糞尿を流し落とす!なんて大胆な事例も見受けられました。
多くは、大雨の際の川の増水時、橋の上からバキュームカーから糞尿を川に放出するのです。
増水している川は濁っていて、大量の川水により希釈もされるもんだから違法との観念も希釈されたのでしょう。
問題化してからも、夜にこっそり捨てていたもんです。

・・・
そんな状況のもと、滝川市は妙案?を考え出したのです。
発想は斬新で、他では思い付かない妙案です。
なんと、肥溜(こえだめ)から石狩川の堤防の下へパイプを通し、ポンプで糞尿を圧送する妙案です。

石狩川は国の北海道開発局石狩川開発建設部の管理下にありました。(石狩川開発建設部は廃部となり、今は札幌開発建設部が管理してます)
その妙案を成し遂げるためには当然 河川管理者の了解が必要です。
了解が必要、というより、河道内の工事は原則 河川管理者が施工しなければなりません。

石狩川開発建設部の本部の了解は得ていない、と思います。
さすが、そんな違法なことを了解するはずがありません。
きっと石狩川開発建設部の地元出先機関が了解したか、もしくは施工までしたのでしょう。

妙案の糞尿噴出装置の設置ですが、当然 当時のこのマチの首長の了解を得ています。
装置設置の最終的な責は当時のこのマチの首長と、国の出先機関で判断を下した者です。
当時の首長に分別があったら・・・と思わずにいられません。

糞尿を橋の上から川に捨てるのも違法ですが、堤防の下を通したパイプで糞尿をポンプで圧送するのは、桁が違う違法行為です。
堤防の下に糞尿圧送パイプを敷設するのは、とんでもない悪行です。

そして石狩川の増水時、ポンプを作動し、石狩川の川底から糞尿を放出させたのです。
石狩川増水時に糞尿をポンプで圧送し排出させた、装置の起動ボタンを押したのがSです。
糞尿処理プラントはメンテナンス会社に管理を委託していました。
彼Sはそこの社員で、市から命令されて起動ボタンを押したのです。
昭和50年代の出来事でした。
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