アナーキー小池の反体制日記

世界中のひとが 仲良く助け合い ほほえみながら 平和に暮らしていくために (イマジン)

#1295 懐かしの定山渓で同窓会(下)

2013年10月08日 | 昔の思い出
S君と話をしているうちわかりました。彼は2年前の同窓会に来ていたのです。
彼も気づき、な~んだ、2年前に会っているんだよねって言うのです。
ボクもだけど、彼もほかに与える印象が薄いようです。
同窓会席で聞いてみると、ほとんどが前回の参加者で、今回新たに参加した人は5名だけとのこと。
顔と名前が一致しない人や、見覚えがない人がたくさんいましたが、恥をかかないため、皆に2年前にも会っている前提でお話しました。

初めて聞く話が一杯ありました。

その中学校には軽種馬(競走馬)生産牧場を営んでいる家があって、今も牧場を経営している同級生が結構います。
でも女子が牧場の経営者になっているなんて知りませんでした。
そしてその牧場、有名馬を輩出しているのです。
この秋の天皇賞にも出走するそうで、その際は、優勝したときに備え、生産者席でレースを見守るのだそうです。(毎度のことだそうです)
優勝したら、馬のたづなを騎手や馬主や調教師らと一緒に引き写真に納まるのです。
ボクは彼女に、その馬券を買うと約束しましたが、馬の名前を忘れてしまいました。
彼女が十数年にわたり海外で暮らし、英語、ドイツ語、イタリア語は自由に操ることが出来、その他フランス語やスペイン語なども日常会話なら不自由なく出来ると聞いて、同窓生一人が”俺は日本語だけだ!”と威張って言い、ほかの同窓生が"お前は英語だけでなく国語だって出来が悪かった"と諌(いさ)める一幕もあり、大笑いしました。

肝炎発症は子供の頃受けた予防接種が原因だとして訴訟団を結成し、活動している女性がいました。
肝炎を患い長いこと苦しい闘病を強いられ、愛する子供にも感染しているのがわかったとき、ずいぶん自分を責めたそうです。
彼女の親に感染が認められず、かつ彼女が輸血を受けたことがないことなどから、子供の頃受けた予防接種が原因としか考えられないのだそうです。
感染を知った彼女の子供は、結婚をしないと断言しているとのこと、彼女の悲しみの深さがわかるように思います。
いつまで生きられるかわからないけど残された生涯を、この闘争にささげると言い切る彼女の気迫に圧倒されました。

生きてきていっぱい大変な思いをした女性が言いました。(牧場主の女性、肝炎の女性と違います)
どん底の生活が長く続き、今ではどんな境遇の人でもその人の気持ちがわかるようになったといいます。
彼女の顔は、確かに観音菩薩のような柔らかい表情です。
辛苦の末にたどりついた、悟りの境地なのでしょうか。

尊敬に値する女性に出会いました。
しかし、男たちは中学生の頃と変わりなく、天真爛漫、あっけらかんとしています。
ボクと同様、辛苦を乗り越えたフリも見せず、粋がっているのでしょうか。
それとも、天然の健忘症で、辛苦なんて忘れてしまったのでしょうか。

あまり明るくない同窓会の感想文ですが、最初から最後まで笑い続けた楽しいひと時でした。





この記事についてブログを書く
« #1294 懐かしの定山渓で同窓... | トップ | #1296 クレーマー、強要で逮... »

昔の思い出」カテゴリの最新記事