これらの疑惑が発覚る契機となった今年3月の深川市議会定例会で、ある市議がタカリ幹部職員と関係業者間で交わされた録音内容を明かすと、市長が「「調査が十分でなかった。(録音内容が)事実だすれば青天の霹靂(へきれき)と言う思いだ。」と本音を吐露したのでした。
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これに類したことを知っています。
今年の年明け、旭医大トンデモ学長・吉田晃俊への“袖の下”(そでのした)事件が明るみに出た日にインタビューに応じた前田康吉滝川市長が「大変驚いている」っての発言が心に残っています。
あの時の現市長の態様をテレビで観て、ボクは彼がこのことについて知らなかったのだ、と感じてます。
突然知らされて驚いている、様が窺(うかが)われたのです。
この時と同様、深川市長は、部下の幹部職員のハレンチ行為に思わず本音が出てしまったんでしょう。青天の霹靂、驚天動地の出来事だった、と推測されます。
滝川市長の「びっくりこいた」、深川市長の「青天の霹靂」は真っ当な者の真っ当な反応だったと思います。
為政者たる者、ダメなものはダメ!と言い切る能力が必要です。周りに忖度する為政者なんて必要ありません。往々にして、直感は正しいのです。そんな優柔不断な首長は、いつの間にやら部下など取り巻きどものいいようにされてしまいます。
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深川市長の青天の霹靂、驚天動地の出来事はその後も続きます。
医療機器の入札での疑惑があります。当該F社との会話の録音でも十分怪しいものがあるんですが、放射線科幹部と業者との癒着疑惑は、このF社との間だけにとどまらないのです。3月8日の定例会で北名市議は、2019年10月17日に来院したJ社担当者とのやり取りも暴露しています。
この日、S課長は移動式X線装置の入札の時期をJ社側に伝えているほか、入札前にあるにもかかわらず業者は仮抑えしている旨を発言。実際に入札が行われた2020年1月31日ではJ社しか参加せず、入札不良により同社との不落随意契約となった経緯があるのです。
充分に「医療機器の入札で不当な点はあった」のですが、F社でなくJ社の事なんで、説明不用、ってことになるんでしょうか?
官製談合だとか入札妨害が疑われる事例です。この件についても“ヘタな絵”が描かれているんでしょう。
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この事件群に対し深川市は調査委立ち上げ体裁を整えた風を装っていますが、ミエミエの内部調査です。“ヘタな絵”に描かれたとおりに事が運んでいるのです。
健全な深川市を取り戻すためにも、外部の専門家で構成される本当の意味での第3者委員会を設置し、真相の解明に努めなければなりません。
深川市立病院の“内部告発者潰し”問題の行方シリーズを終えます。