アナーキー小池の反体制日記

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#2617 強制不妊手術と不妊治療と・・・(下)

2018年03月18日 | 生物のヒトとして
不妊もれっきとした障碍です。(夫婦のうちどちらかが、ですが)
つい近年まで、不妊は不妊としてきちんと認知され、子が欲しかったら養子を迎えたりして済ましていました。

不妊の遺伝の係わりは知りません。
でも、不妊治療で産まれた子の不妊障碍を持つ確率は間違いなく高いものになるでしょう。
放っておいたら、日本の新生児の大半が不妊治療を受けてた、なんて結果になるのではないか?と強く危惧するものです。

ヒトは家畜牛とは違います。(肉牛や乳牛はほとんどが人口受精で産まれます)
やっぱ、ヒトは交尾をして子が産まれる、そこのところは守らなきゃ~ならないのです。
何百万年も前からヒトは、交尾をし続けて子孫を残してきたのです。
忘れてならないことは、ボクもあなたも交尾により産まれた、という事実です。

・・・
実はボク、不妊治療により産まれる子が増えたこと、に対し今更どうなることでないことを知っています。
本当に心配していることは、別にあります。
ヒトの受精卵を使って、ゲノム編集って実験をしているんです。
ゲノム編集とは、遺伝子の中のゲノムを自由に切り張りし、好みの個体を産み出そうとする行為です。

目や髪や皮膚の色、頭脳、運動機能・・・これらはどこの遺伝子が関与しているのか、次第に解明されつつあるのです。
そして、どのゲノムがどのような作用をするのかも、わかりつつあります。

なぜわかるのか?、ゲノムの解析技術が飛躍的に向上していることもあるんですが、最終的には動物実験の結果です。
もちろん倫理的な問題が大ありなので、ヒトでの実験はご法度です。

ご法度と言われながら、実は日本でも受精卵を用いた実験が行われているんです。
実験に使われる受精卵は、不妊治療により作られ、かつ不要になった受精卵です。
不要になり捨てられる受精卵って結構たくさんあるそうです。
受精卵は分割を繰り返し、いずれ胎児になるもんなんですが、今の日本の実験では分割前の卵にゲノム編集を施し、何度かの分割の後、捨てられる決まりになっているそうです。

でもこれって危険すぎです。
簡単にフランケンシュタインやキメラ怪人が出来てしまいます。
倫理的に問題があることははっきりしていますし、何より自然の摂理に反することなんです。

このように遺伝子をいじくって産まれてくる子はすでに、デザイナーベイビーと名がつけられています。かっての試験管ベイビーと同様に。
まだ誕生はしていないようですが、中国では胎児にまで成長させた、と自慢げな論文も発表されているんです。

世界中で、デザイナーベイビーを誕生させることは、禁止されています。
しかし悪意を持った者が、自分に都合のよい者を産み出そうと企むのは必至です。
国威発揚のため、国がこっそりオリンピックで金メダルをとれるような子をつくろうとするでしょう。
ノーベル賞を得るような頭脳の持ち主を産み出そうと企みます。
強い戦士や優秀なスパイをつくろうともするでしょう。

自然に反することは新生児と高齢者に対する高度医療から始まって、不妊治療を経て、今やゲノム編集です。
試験管ベイビー誕生で持った違和感、新生児と高齢者に対する高度医療への疑問、当初はずいぶんと抵抗があったのだけどいつの間にかその抵抗感が薄れてきています。

だんだんとヒトは自然の摂理に反する行為に対して、抵抗感が薄れてきています。
ボクが本当に危惧しているのは、このままゲノム編集が進んでデザイナーベイビーが誕生しちゃうのではないか?ということです。

試験管ベイビーが蔓延している現状を見聞きするにつれ、心配性のボクはデザイナーベイビーの出現が現実味を帯びて感じられるのです。
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