＃2386 国会閉会中審査(中）

国会閉会中審査、あのアベが加計学園が特区申請することをいつ知ったのか？、が大きな争点になりました。
加計学園問題においては、瑣末なことです。
こんな瑣末なことをあのアベは、今年1月20日に知った、と頑張るのです。
以前の国会答弁と違うではないか！と追求されると、以前の国会答弁が間違いだった、と訂正までするのです。
昨日(24日)言った”1月20日に知った”が勘違いで、以前に言ったほうが正しい！と言ったほうが通りが良いと思うんだけど、何か深～いワケがありそうです。
本当は、以前国会で答弁した日より、もっともっと早くから知っていたのでしょうに。
こんな瑣末なやり取りで、あのアベの印象が悪くなったのは間違いないでしょう。

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南スーダンへの自衛隊のPKO派遣部隊日報事件です。
派遣されている自衛隊派遣部隊から、周りは戦闘状態だ！との日報が防衛省に送られていました。
他から入手した当時の映像を見ましたが、まさしく戦闘状態でした。
よく派遣自衛官に死傷者が出なかったものだ！と感心するほどなんです。

あるジャーナリストが日報の開示請求をしたのです。
きっとその人は南スーダンで酷（ひど）いことが起こっている、という情報を得ていたのでしょう。
防衛省は、”戦闘”と記されている部分がある日報を開示するわけにいかなかったのです。
なぜならPKO活動は、戦闘地域では行わない、と明記されているからです。
駆け付け警護容認の法改正時でもありました。
防衛省は幹部が集まって協議したのです。
そしてその結論は、日報は廃棄したのでもう無いのだ、というものでした。
この協議に稲田防衛大臣が加わっていたかどうかは不明です。

日報は廃棄された、と言い張っていましたが、紙は捨ててしまっても電子データはあるはずだ、と追求が続いたのです。
自民党の閣僚経験者の河野議員が｢それって、おかしいんじゃ～ない？｣って疑問を投げかけたのです。
そしたら、統幕に電子データが残っていた、と言い日報を公表しました。
防衛省の隠蔽体質が批判されたものです。

このことまでは防衛省のお粗末な対応が嗤（わら）われただけだったのだけど、今回の閉会中審査で論点となったことは、この後の瑣末なことなんです。

統幕に電子データが残っていたことは明らかにしたのだけど、陸自にも同じものがあったことを隠してしまったのです。
日報の電子データなんてそこらじゅうにあるのは容易に想像できることなので、隠し立てすることない、ってボクは思うのだけど、防衛省内では大問題だったようです。

そして問題は、陸自に残っていた日報の電子データの存在を、稲田防衛大臣に伝えたか、伝えていなかったか、に絞られてしまったのです。
すでに明らかにされている日報ですから、新たに同じもの見つかろうとたいした問題ではないと思うのだけど、争点にされてしまいました。

状況を勘案するに、稲田大臣には伝えられていたのだと思います。
そして、稲田大臣は｢伝えられたが既知のものなのであえて公表はしなかった｣と言えばよかったのだと思います。

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あのアベの「カケの申請を知ったのは1月20日だ」と同様、稲田大臣も意地の張りすぎでした。
稲田防衛大臣が昨日、遅きに失したけど辞任する意向を示しました。
今日これから、防衛省の監査の結果が公表されるそうです。
次回もこの問題、続けます。