アナーキー小池の反体制日記

世界中のひとが 仲良く助け合い ほほえみながら 平和に暮らしていくために (イマジン)

#85 学生時代(3)

2008年02月09日 | 学生時代
寮の部屋は全部で10室ぐらいでした。
おのおの2年生2~3人、1年生2~3人で計50人くらいの小規模な学生寮です。
3年生になると追い出されます。

新入生が揃うと歓迎コンパの開始です。
お互いが自己紹介をしてから寮長が歓迎の挨拶をし、寮の決まりごとだとか年中行事だとかを簡単に述べました。
寮は自治権をもっており寮費の値上げを長年にわたり阻止していること、大学当局は寮が古い事を理由に今年でも廃寮にしたいと通知がきていて、そのことについて反対闘争中なことを知りました。
また、寮には年中行事がかなりあり、他大学女子寮との交流会があっていい思いをするとか自慢話をしていました。

ボクは寮の自治のことや女子寮との交流会の話を聞き、ますますここが気に入りました。

酒をどんどん勧めます。
余談ですが、そのときの酒はボクが今いる地域で醸造しているものでした。
どういうわけか寮にいる2年間はそのお酒ばっかりでした。
寮を出て3年、4年のときは飲まなかったんだけど、ここに就職してそのお酒が出てきたときはびっくりです。

だんだん酔っ払ってきました。
校歌とか応援歌とかを歌います。
もちろんボクたち新入生は知りません。

そのうち春歌が始まりました。
先輩たちの声が一段と高まります。
これを歌うのが一番の目的だったように。

知っているのもありましたが、知らないのがたくさんありました。
笑い転げて、よくもこんなに覚えたものだと感心したものですが、ボク達も1ヶ月ほどでマスターしたのですから、学習意欲が旺盛だったのでしょうね。
今でも大半を歌えると思います。

声がかれるほど歌ってから、先輩達いきつけの近くの飲食店街へ繰り出します。
路地2本ほどのいかにも場末でバー、スナック、居酒屋、ラーメン屋などが全部で20軒程でしたでしょうか。

多くの新入生は飲みすぎてダウンしてしまって先輩が背負って先に寮に帰りました。
何とか持ちこたえたボクは1時か2時頃、先輩と覚えたての春歌をがなりながら寮に帰って、石炭の入っている缶に反吐(ヘド)を吐いて寝ました。

寮の1日目はこのようにして終了したのでした。


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