足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ブラック・フライディー

2005-11-21 18:40:58 | 株式
ウォール街では今週の金曜日を「ブラック・フライディー」と呼ぶ。
今週、木曜日が感謝祭でお休みになるが、その日をきっかけにして年末のショッピング・シーズンが始まる。これまであれこれ品物を検討してきた人たちが一斉に買い物に出かける。株式市場の金曜日の取引は半日で終わるので休暇をとる向きも多い。
ここでの英語の「ブラック」というのは、「これまで赤字であった店も黒字になる」という意味で、人々はすべてが満足な気分に浸る。縁起のよい時期でもある。
肝心の株式市場だが、11月に入ってからウォール街も元気が出てきた。年末高を期待する人気が、現実になってきた。
ただそれだけに、今週は調整気分になるかもしれない。ただ出遅れた向きが押し目買いの気持ちを強くしているだけに深押しはないだろう。東京市場も人気のリード役が変わる可能性が高い。短期指向の投資家は銘柄の入れ替えを検討する時だ。
先週(11月18日),IPO(新規公開)したメビックス(3780・マ)はインターネットを利用した臨床試験支援というビジネスモデル
市場に出た医薬品の副作用や新しい薬効の試験。いわゆる「フェーズ?W」段階の臨床試験だ。厚生労働省が2001年から力を入れ始めた。新しいマーケットである。成長性はある。
IPO価格は33万円で、理論株価は{(3億3000万円÷4%)÷35700株}=23万円。先週の初値は53.7万円。
ソネット・エムスリー(2413・マ)のPERが140倍まで買われてるので、それを適用すれば74万円という目標が出る。
市場での成長性の評価はこれからだろう。健康食品の臨床試験の分野も有望だ。