ウォール街ではARMS指数が警戒信号を発し始めた。
ARMS指数は別名TRIN指数ともいわれ、最近のようにウォール街でのトレダーの売買比率が増加するにしたがって注目されるようになってきた。短期売買の投資家が注目して動くからである。
リチャード・アームズによって開発されたテクニカル分析の指標である。
ARMS指数=騰落指数÷騰落売買高指数
市場での買いの勢力が強くなると指数は下落する。「買いエネルギー」と「売りエネルギー」が均衡する1.00では、相場の方向性が中立である。
12月は指数がトレンドとして1.00割れが続いた。買いエネルギーが増加していた。
しかし12月末からは時として1.00を上回り、新年早々には一時は1.00を下回ったが、週後半は1.00を超えた。
売りエネルギーが優勢になってきた証明。先週1月3日~7日の4週移動平均のARMS指数の推移をみると
0.55→0.85→0.62→1.34→1.16
相場の頭を押さえる売り物が出てきていることを示している。目先は指数が上昇すれば短期的な調整に入る可能性は考えておかなければならない。
買いのタイミングは指数が急上昇する時点である。