足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ECB(ヨーロッパ中央銀行)は緩和見送り・・・武田薬品の新薬

2016-09-09 06:22:19 | 投資戦略
ユーロ中央銀行の政策会合では金融緩和が見送られ、ヨーロッパ株が下落し、NY市場にも波及した。ドラギ総裁は動かなかった。先の英国離脱問題のあとも、欧州、NY株も堅調で、景気にも大きな影響をもたらせず米欧の景気は落ち着いているとみた。
石油相場は在庫の減少を好感して上昇した。
NY市場では冷静に受け止めECBの政策には大きなショック受けなかった。これまで相場を支えてきた銀行、バイオ、エネルギー株は続伸した。この動きをみるかぎりECBの緩和策の見送りは相場の基調には大きな影響はなく、ドル相場は反騰し円相場は102.46円と下落した。

昨日、ウォール街で人気を集めた任天堂(7974)のADRは一転して下落し-6.7%で終わった。前日のアップル(AAPL)の新製品の発表会で、年末にはスーパーマリオを主人公にした作品をAppストアで世界に配信すると任天堂の宮本専務が公表、ADRが1日で30%も上昇したが、この日は反落し6.7%安で終わった。
アップルの発表会での宮本専務のプレゼンテーションがインターネットを通じて放映され、会場を沸かした模様が流れた。英語を混じえながらの新製品の発表は、往年のカリスマ的な存在の岩田社長を彷彿とさせた。
昨年まで一貫してスマホに背を向けてきた任天堂が、アップルと手を組んだことの意味は大きい。任天堂の新時代が始まることを誇示した。
「ポケモンGo」人気はソフト面での任天堂への寄与は大きくないと会社はコメントしたが、今月19日に腕時計型「ポケモンGoプラス」を発売する。ポケモンの位置情報を知らせる。

米ヘッジファンドのシオン・キャピタル(Scion Capital)の運用者Dr.マイケル・バリーが注目を集めている。映画にもなった40歳台の話題の運用者。2000年から2008年のリーマンショック時までの8年間で運用資産を489.34%と5倍以上に育てた実績に注目が集まる。
得意のヘルスケア関連ではテラバンス・バイオファーマ(TBPH)の投資に力いれている。武田薬品が同社の開発中の消化管運動障害の治療薬の独占販売権を競って取得した。胃腸病の分野で世界的に注目されている医薬品。内視鏡で検査しても原因が発見出来ず、患部には問題がないのに胃に異常を感じる病気で日本でも10人に1人が患っているといわれる病気。最近の日経新聞の日曜版(8月21日)の「日曜に考える/ヘルス」で取り上げられた。このような銘柄があるとは知らなかった。