足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

相場の基調は不変・・・押し目買い

2015-03-30 06:59:45 | 投資戦略
先週のNY株は週間で-2.0%となり久しぶりに日本株も小幅安で終わった。
NY市場では先行したバイオ関連株に過熱感がいわれるほか、4月第2週から始まる第1四半期の決算発表に関心が集まる。相場は前年同期比で小幅な減益を織り込みはじめた。
エネルギー価格の下落とドル高で大手多国籍企業への影響が懸念される。
東京市場では週後半の波乱で人気株の下落が目立ち、テクニカル面での過熱感が解消に向かった。日経平均の騰落指数の対25日移動平均が一時は137%と過熱ラインの125%を上回った。ただ、株価の乖離率は高値+4.70%止どまりで危機ラインの7.0%を上回ることがなかった。上昇基調は不変である。
先週末は騰落指数の移動平均は101%、乖離率は+1.08%に落ち着いた。
短期的に買い場を暗示している。
これまで「トリトンスクエア通信」で取り上げてきたエムスリー(2413)、シスメックス(6869)、シマノ(7309)の人気株の押し目に魅力が出てきた。

最近のウォール街ではバイオ関連の過熱説が出てきている。ナスダック指数が下がるたびに顔を出すこの種のコメントだが、その見方は反対だ。
2000年のITブームとは株価の人気面では似通っているが、投資価値が大きく異なる。現在の人気のバイオ株には業績の裏づけがある。PREも平均で20倍前後と過熱していない。これからもテンバガー(10倍になる株)が出現するだろう。
特に日本のバイオ関連は米国に20年遅れた。ようやくここへきて米国へキャッチアップを始めた。
新しく中外製薬(4519)に注目を始めたい。日本で一番最初にバイオ創薬をキリンと並んで世に出した。その実力を見直したい。来月はじめ開発中の癌関連の説明会が開催される。