足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY株が波乱・・・不安心理が高まる

2015-03-11 07:34:03 | 投資戦略
NY株は大幅な下落になった。
足元の米景気の好調が見直され6月の金融政策の転換が蒸し返された。それにいままであまり問題にならなかったドル高への懸念が表面化した。ドル相場の上昇スピードは1975年以来の40年ぶりのことである。
ドル指数のDXY(対6ヵ国通貨のバスケット)が急騰しダウ採用銘柄の多国籍企業への収益の影響が気にされはじめた。
2009年3月9日のリーマンショック後にNYダウ平均は6547ドルの安値を記録して以来、曲折を経ながらも3倍近く上がった。
ウォーレン・バフェットは「株式投資に並ぶすぐれた資産運用の手段はないが、問題は相場の変動で20%程度の下落のリスクは当然。このことは常に頭にいれて運用しなければならない」と口にする。彼の持論である。相場の水準が高値にあるだけに相場が波乱する段階にきたことは確かだ。
本日の日経新聞の証券欄では「カルビー株が描く軌跡」として、東京市場の波乱の中でも「わが道を行く」と着実な上昇トレンドをたどる銘柄がいくつか紹介された。
カルビーは2011年3月11日の震災の日に公開されたが、それより先の2月下旬に主幹事の大和証券がロードショーを開催した。当日の松本会長の話にはひきつけられた。外資系の子会社で経営哲学を実践したが、それを日本のお菓子の老舗でどう生かすかに関心が引きつけられたが見事に経験を生かし、眠っていた資源を蘇生した。公開以来、決算説明会には顔を出してきたが、いつも成長のための戦略にはひきつけられる。日本の企業が国際舞台で活躍するヒントを実感させる。
本日の日経新聞にはほかにMonotaRo(3064)、ダイフク6383)が紹介されたがいずれもわれわれの注目株である。ほかに同じような視点で評価できるのがエムスリー(2413)である。
ここでの相場の調整局面でいずれも注目できる銘柄である。