足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

スーパーブル・サイクル論

2015-03-13 06:10:37 | 投資戦略
NY株は落ち着き取戻し、米連銀が市場の動きを注視しながら利上げの時期を慎重に見極めるという人気が再び台頭してきた。
ドル相場は落ち着き、売られてきたユーロドルも小反発。
今週3月9日はリーマンショック後のNYダウ平均の安値からちょうど6年目。歴史上の上昇相場を振り返ると6年連続の上昇というケースは多くなく。どこかで株価は20%以上の暴落を経験し中期的な調整局面を迎えるという見方が、最近は強まっている。
相場が一番に嫌うのは先行きの不透明感である。
ウォール街では今回の上昇局面は6年連続でなく2011年に相場は20%近い調整を経験しており、現在の相場のスタート台は2011年秋とみる向きも出てきたことに私は注目したい。
その論者の一人は2009年3月の大底を的中した新進ストラティジストのリズ・アン・ソンダーズ(チャールズ・シュワブ)である。
1980年~2000年の米国の史上最高のスーパー・ブルサイクルを的中した運用者マーチン・ズバイの元で薫陶を受けた。2009年春の相場の真暗闇のなかで“明るい太陽が見える”と相場の大底を当てた。当時はロンリー・ブル(独りぼっちの強気)であった。ズバイの教え「連銀に歯向かうな」という信念から、バーナンキ議長の量的緩和に賭けた。最近、私が密かに注目するストラティジストのひとりである。
相場の波乱があるが、その後は1980年~2000年のスーパー・ブルサイクル相場に匹敵する相場展開を予見する。このような信念の持ち主もみられることに注目したい。
東京市場では機を見る敏な外人投資家の自信が蘇る。
日本経済の底流には消費、設備投資の胎動がみられ失われた20年余の相場の汚名を取り戻す展開にはいったとみる。少数意見だが成績が好調な運用者の見方でアジアでは日本とインドに注目する。詳報は近く「トリトンスクエア通信」で取り上げる。
東京市場ではこれからの日本経済を担う成長企業の芽生えが出てきて、海外株の波乱に関係なしに“わが道をいく”企業が出現してきた。銘柄選択の教科書である。
大手企業ではトヨタ自(7203)が好例で、文字通りミスター日本の看板銘柄になり、その経営に追随する企業が今回の相場の立役者になる。