足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

IPO(新規公開)に注目

2014-06-24 06:52:18 | 株式

 NY株はダウ平均の1万ドル台乗せを前に足踏み。

 これといった材料はないがイラクでの紛争が石油価格に影響を与えている。原油価格は昨年9月以来の高値になり、気にされ始めたのはヨーロッパ圏への影響で製造業へのコストの跳ね返りだ。

 東京市場は向こう1ヵ月間に9銘柄がIPO(新規公開)されるが、ユニークな銘柄の登場がみられる。本日公開のフリークアウト(6094)はインターネット広告関連で、最近のネット広告の進化を先取りするビジネスモデルである。

 インターネット広告がインターネットの進化を支えてきたが、その効果がはたしてどれだけマーケティングの効果を発揮しているに疑問が出ているが、その解決のためのビジネスのひとつを手掛ける。広告の効果の度合いによって入札で単価を決めるというシステムを開発しプラットフォームを提供する。米国発のビジネスモデルである。

 公開価格は2,000円である。

 最近のIPOで最も成功したのは4月に公開したフイックスターズ(3687)でIPO価格3,450円に対して初値9,040円で寄り、公開後の高値が23,730円まであった。ソフトウェアの機能を高速化するプロセッサの開発企業。

 インターネット関連でも単なるアイディアでの勝負ではなく、高いハイテク技術のあるビジネスが選好される。フリークアウトは広告の世界に新技術を持ち込んで成長を始めた。理論株価で公開後の評価は難しいが、ウォール街で使われているPSR(株価÷1株売上)で評価するとPSR10倍で公開価格の2.6倍という株価が出る。公開後の人気はこれを上回る可能性がある。フイックスターズのような人気が期待できる銘柄である。