ウォール街ではS&P500が本年6回目の新高値。しかし静かな雰囲気のなかでの上昇である。
木曜日のユーロ中央銀行の理事会を控えているし、翌日金曜日は5月の米雇用統計の発表がある。
ドラギ総裁(ヨーロッパ中銀総裁)が金利下げに動く確率は高い。
ブルンバーグが中国ネット大手のアリババの公開日は8月8日の予想と伝えた。中国での伝統的なラッキーナンバーである。日本でも「88」は末広がりとして吉兆の数字とみられる。2008年8月8日は北京オリンピックの開幕日であった。
アリババのニュースが伝わると日本ではソフトバンク(9984)が投資家の頭にはすぐに浮かぶ。
再び東京市場をリードする存在になってきた。昨日も東京市場での売買金額は1000億円超とトップであった。
バロンズ誌が5月17日にソフトバンクに注目する記事を掲載した。アリババの公開でもっとも恩恵を受ける企業で発行株式数の34.4%保有する最大の大株主である。公開後、保有資産の価値が評価できるようになるが、孫社長が次の成長戦略に向けてどう利用するかが大きな関心事である。バロンズ誌はT-モバイルのM&Aのほか、メディア企業の買収を狙うとみる。
株価の目標値を1万1500円としたが、当時は6、895円であった。その見通しに向かって株価は上昇を始めた。21世紀にはいってからは、しばしば日本株の転機にはソフトバンクに人気が集まる習性が出てきた。