1年を通して活況であった2013年の相場も本日で終わる。NY株を中心に日欧の株価が追随し、アジアも復調してきた。
エマージング市場の投資の第1人者のマーク・モビアス(テンプルトン)はアジア株に強気で特にサプライズを期待するならインド株とみて先行買いを始めたようだ。新年は新興国への投資を考えたい。
ウォール街が注目しているのはNY市場への上場の可能性が高まった中国アリババ(Alibaba)の人気だ。超大物休で世界のインターネット株の見直しにつながるとみる。NYダウ、S&P500は新高値を更新中だが、今年はナスダック指数の史上最高値への挑戦が大きな注目点である。先週末のナスダック指数は4156.59で終わったが、史上最高値5048.26を目指すだろう。あと21%強の上昇で2014年中に実現する可能性が高い。
年末のストラティジストや機関投資家の間で2014年の有望業種として一致しているのはハイテクである。なかでもアップル(AAPL),グーグル(GOOG)、アマゾン(AMZN)を中心に引き続きインターネットの人気に期待が高いが、それにバイオ関連にも有望視する。
アリババが公開されたら1200億ドル~1700億ドル(12兆6000億円~17兆8000億円)とグーグルに次ぐ時価総額を期待するという見方が出ている(米バロンズ誌)。
時間を重ねるにしたがって時価総額の予想が膨らんでいる。予想以上の成長が続くからだ。関連株ではソフトバンク(9984)と米ヤフー(YHOO)が注目されている。今年はソフトバンクが2.9倍、米ヤフーが2.07倍になった。
東京市場でも新年はソフトバンク(9984)の株価が時価総額でトヨタ自(7203)との差をどこまで埋めるかがわれわれの関心事のひとつである。(時価総額はソフトバンク11兆円、トヨタ自22兆円)
欧米の投資家の間ではインターネット、通信、テレビの融合が大きな関心事になってきた。すでにウォール街ではテーマとして物色が継続している。ウォーレン・バフエットもポートフリォのコア(中核)にした。