NY株は急騰した。10月の雇用増が20万4000人と事前の予想の12万人から大きく上振れしたからだ。相場の地合いによってはこの種の好材料は、相場にはマイナス材料とみられることも多い。景気の好調で米連銀の量的緩和の縮小の懸念が出るからだ。今回の発表では年内の政策転換はないと読んだ。数字の中味にはアルバイトの増加の比率が大きいことが指摘された。木曜日の大幅安した銘柄が大きく反騰した。
話題のツイッターは公開後2日目にはいったが-7.24%と$41.65で引けた。先日の公開時にはIPO価格$26を70%以上も上回る$45.10をつけ高値は$50.09まであった。高値から-17%になった。合理性が働くはずのウォール街だが、この種の公開人気だけは洋の東西を問わず異常な人気が出る。
ロンドンにIG Marketsというこの種のIPOの先物取引の市場がある。公開直前のツイッターの株価は$44で取引きされたので、この水準に収斂した。さすがは欧米の投資市場である。
公開前にはヘッジファンドのダグラス・カス(シーブリーズ)が「IPO価格の2倍になる」と予想したが、わずか1日でその水準を達成した。先見の明には敬服させられる。しかし、さすがの彼もこんなに短時間に目標値には達するとはみていなかったはずだ。
フエィスブックのようにIPO価格を割って大幅安を見込む向きも出てきた。どこで落ち着くかをみたい。