足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ようやく失われた20年奪回へ向かうか?

2012-11-16 08:40:24 | 株式

久しぶりに東京市場が気を吐いた。

NY株をはじめ世界の株価が低迷するなかでほぼ独歩高。

背景はNY市場での円相場の急落で久ぶりに81円台になった。4月以来の安値である。

材料は解散、総選挙で自民党の安倍内閣の誕生を買った。背景には一段の金融緩和期待と景気刺激策の発動がある。2003年の総選挙で小泉新内閣が誕生し、日本株に見直し人気が高まったときの再来を期待する。

現在の日本経済にとって、なによりもの景気対策は円安の再現である。海外でも少数意見であるがここ数カ月、円安を予想(期待ではなく)する見方が出てきている。その代表はスイスの投資家のフェリック・ズーロッフである。1ヵ月前にはニューヨークの有名なカンファレンス(Art of Successful Investing conference)で「2~3年以内に円相場は100円台まで下落する」と大勢の投資家の前で語った。

それに応呼して21世紀の最高の運用者(モーニングスターが選ぶ)として注目されるデビッド・ヘローが「日本株はバーゲン状況だ。大企業の実力を見直すべき」としてトヨタ自、キャノン、大和証券に注目した。日本株に投資に投資をする場合には奇をてらわず、本道をいくとして買い始めた。

このような少数意見が先行き世界の投資家の間で主流になるかもしれない。

日本の政治が変わり、金融政策のかじ取り役が替われば規制の緩和とバーナンキ流の紙幣を印刷するという政策で、日本は失われた20年を取り戻すチャンスが来るかもしれない。

話は替わるが個人投資家の資金が新興市場のIPOに殺到する兆しが出てきた。


昨日はキャリアリンク(
6070)が公開されたが初日は大量の買い物で寄らなかった。

2004年以降の新興市場の活況を彷彿とさせる。