市場に影響力のある投資家はすでに年内の取引を終え、休暇にはいるか様子見気分を構えるウォール街であるが、昨日は薄商いのなか株価は急騰し高値で引けた。
センチメント指数のVIX(恐怖)指数は22.99と急低下し7月来の低水準になった。不安人気が急速に後退している。
ヨーロッパではスペインンの国債入札が好調であったし、独の消費者指数が上昇いたことで、この日はユーロ不安が遠のいた。
今月初めヘッジファンドの間で人気のあるアナリストのトム・デマークが「相場はクリス前までは高い。S&P500が1330~1345まで上昇する」という見方を出したが、その見方に近くなってきた。問題はS&P500が1300台(昨日は1241.30)まで上がるという水準を達成できるのかどうか?
なにか意外性のある材料でもあれば可能性は否定できない。
先週末にウォール街でIPO(新規公開)したジンガ(ZNGA)が公開後、初めてプラスで引けた(株価は$9.24)。IPO価格は$10であったが、公開後3日間の連続安であった。SNSゲーム関連である。
相場全体の好調な地合にも影響を受けたが、証券会社2社が目標値$12~12.50で推奨をはじめた。
ウォール街では幹事証券のアナリストは公開後の15日間は評価レポートを出すことができないが、非幹事会社は公開前でも推奨(売買)が出来る。2004年のグーグル(GOOG)以来の資金調達額であった話題の会社である。
東京市場でも1日早く先週公開されたSNSゲーム関連のネクソン(3659)も4日間連続安になった。ジンガが人気づけばネクソンにも見直し人気が出るだろう。