足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

secular(本格的)なブル・マーケットが始まった

2010-02-17 07:37:58 | 株式

NY株が大幅な反発をした。4週間の調整から抜け出した。

今週の米バロンズ誌に、私がいまもっとも注目している米国のストラティジストのジェームズ・ポールソン(ウェルズ・キャピタル・マネジメント)が登場した。「今回の相場は長期的な上昇相場の可能性が出てきた」と語った。IT相場の崩壊後の底、同時テロ事件後の反発、そして今回の金融危機後の底入れを的確に予想してきた。

彼とのインタービユー記事のタイトルUp !”

現在の相場の位置は先行き力強い景気回復の始まりにあり、長期的な上昇相場の入り口に立ったという。「現在の家計と企業は10兆ドル(900兆円)の流動性があるが、その数字はGDP比では史上最高」で、先行き頭痛薬タイレノール(いつどこでも水なしで飲める)のように向こう数年間は景気、相場の材料になるとしている。

ここで注目したいのは長期的な上昇相場(secular bull market)という言葉を使っていることだ。

われわれが注目して投資してきたヘッジファンドのフェリクス・ズーロッフは、今回の金融危機の被害を全く受けずに無傷で切り抜けたのち、昨年来、現金を頑なに封印して全く動かなかった。

「現在の相場はsecular bull marketでない」という理由からであった。彼が変身するかどうかは、これからのレポートに待ちたいが、ポールソンのような見方が出てきたことは、それが実現すれば向こう数年間は1980年代のような相場展開が期待できる。