ウォール街では相場は期待に反して逆に進んだ。下落だ。
昨日はマイクロソフト、アマゾンと好決算を発表したがハイテク株が相場の下落を先導した。携帯電話関連のクワルコムの決算をイヤ気した。また失業保険申請件数の増加や耐久財受注が予想を下回ったこともマイナス材料。
東京市場では決算発表が本格化してきて、好調な数字に株価が反応するようになってきたが、ウォール街の動きは対照的である。それというのも昨年1年間でS&P500+23%,になり、3月の安値から+65%も上がったので「この程度の調整は当然」というのが人気の根底にある。ウォール街をみていてひとつの救いは、今回の相場の調整の引き金になってきた大手金融株の株価が売られなくなってきたことだ。
いまひとつ注目したいのは円相場の動きである。昨日はNY市場で89.90円になったが、一方、ドル指数(DXY)は上昇した。円が対ドルで安くなっただけで、ドルはほかの通貨に対しては堅調。
本欄でしばしば取り上げるVIX(恐怖)指数には大きな変化はなかった。先週の27に比べて昨日は23と下の水準。
ここでの東京市場での戦略は好決算の銘柄の物色である。
当面はハイテクに焦点を絞っている。