足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

新年の有望株の視点

2009-12-10 07:56:50 | 株式

ウォール街が小休止にはいった。

投資家が迷ったのは急激な為替の変動であった。これまでのNY株高は景気・金融対策、過剰流動性、ドル安に支えられてきた。

ハイテク、資源関連、金融が反騰相場のリード役になった背景にはこの3つの要因が大きい。

しかし先週は急激なドル高が相場の勢いをストップさせた。多国籍企業がドル高の影響で軟化し、商品相場関連の代表であった金相場が短期的なピークをつけた。これまでの投資家の株式投資へのモメンタム(きっかけ)に変化が出た。昨日のウォール街が小反発したのも、モメンタムはドル安であった。この動きをみていると東京市場の短期的な相場の動きを判断する要因が複雑になってきた。これまでは「NY株高→東京市場の上昇」という単純な構図でよかったが、ここ1週間の東京市場は為替相場に大きな関心を払うようになってきた。ここで必要なことは円相場の安定である。先週のように短期的に90円台に乗せる必要はないが、90円前後で安定することが望ましい。

さて新年の有望銘柄を考える時期にはいった。テーマは海外株に大きく出遅れた東京市場であるが、これは万人が認めるところ。そのなかで注目されるのは為替に左右されない「成長株」である。

今週の米バロンズ誌にかつてのパトナム・インベストメントの看板ファンドボイジャー・ファンド(Voyager Fund)の低迷を短期間に立て直した運用者Nick Thakoreのインタビユー記事が掲載されている。今年は+58%の成果をあげた。

「投資時期として今年の3月が10点なら現在は78点」と、まだまだチャンスが大きいとしてる。成長株への投資の時期という。その視点で新年の銘柄を考えたい。