足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

円安機運がようやく盛り上がる

2009-12-03 08:07:27 | 株式

東京市場に続いてウォール街でも円安を受け継いだ。

昨日は鳩山首相が講演会で「円高を放置できない」と語ったことが話題になった。また日銀の須田審議委員が甲府の講演会で円相場について日銀が為替に介入することもありうることにふれたことも材料視された。

円高反転の機運が今週にはいってから日増しに盛り上がってきた。米国では長期金利が上昇した。連銀のベージュブック (地区連銀景況報告)での「景気は緩やかに回復」という内容に反応した。日米金利差が縮小する気配にある。ドル相場のボラティリティ(変動率)がドバイ問題で一時は上昇した。このためにドルのキャリートレードの巻き戻しが発生し、ドル買いのきっかけにつながった。

安全資産であるドルへの逃避である。一時、円相場はその圏外に置かれていたが、今週にはいってからは、その流れに乗り始めた。日銀の流動性の提供、政府の景気対策という材料がその流れをつくりはじめた。昨日の海外市場では円安トレンドの議論が久しぶりに注目された。

反転した東京市場には追い風が吹きはじめた。

パワービルダー関連をはじめ中堅不動産株の動きがよくなってきた。決算発表が迫っている東栄住宅(8875)、飯田産業(8880)のほか、タクトホーム(8915)、ゴールドクレスト(8871)に注目している。

今月末には(3268JQ)が新規公開される。パワービルダーの大手企業である。業界が注目されるだろう。