9月15日はリーマンブラザーズ破綻から1周年を迎える。
14日にオバマ大統領が演説をする。世界に向けて米国の政策当局の考えを発信する。財務省と米連銀の大胆な行動で恐慌の瀬戸際までいった世界の金融界は、一歩手前で救済された。
それでも株価はリーマン破綻前のNY株1万1421ドル、日経平均1万2214ドルを超えていない。いまだ後遺症が残っている。
数字以上に、今回の株価の下落の傷は大きかった。特に日本の場合は個人投資家への打撃が大きく、今回の株価の戻りに乗れなかった投資家が多い。
早くもウォール街では相場の2番底説が出てきている。2010年には景気の上昇が挫折してリセッションに入るというものだ。
シカゴ取引所のVIX(恐怖)指数は昨年11月には一時は90まで急騰し、相場の先行きへの恐怖感は極度の域に達した。
しかし先週は23まで下落し20台割れ寸前まで下落した。この数字をみるかぎり投資家の先行きへの不安感は極度に低下してきている。
しかし過去の数字をみるかぎり、まだ安心できないことは確かだ。
2003~2007年の強気相場では10~15のゾーンで推移した。
当面の注目される好材料は米国の第3四半期の決算である。ぼつぼつ明るい見通しを出す企業が増えてきた。
東京市場でも2009年9月中間決算の増額修正組みに期待できる。
ヘッジファンドの中には9~11月相場に警戒してキャシュポジションを大きく上げているところも多い。強気一色でないことは、下値不安のない証明でもある。