先週のNY株は月曜日のダウ平均6547ドル→7223ドルと+10%になった。
中間反騰にはいった。
市場の雰囲気には明るさが出てきた。
バーナンキ連銀議長は「金融市場が落着いても、リセッションから抜け出すのは年末だ」と語っている。
オバマ大統領は金曜日に「危機から抜け出すことへの自信が出てきた。しかし21世紀初めに経験したような陶酔状況には戻らない」と釘をさした。
サマーズ経済会議委員長は「現政権による7870億ドルの減税や投資支出が経済の全般にどのように影響を与えるかの判断はこれからだ。ただ昨年のショッピング・シーズンには不振であった消費に、回復の兆しが出ているのは心強いことだ」と慎重だが、前向きの現象もあることを指摘した。
ことしになってISM製造業指数、銅先物、海運市況、小売指標に反転の兆候が出ている。
昨年11月の中間反騰のときには見られなかったことだ。
株価はこれらの動き反映し始めたことは確かである。
日本にはこの種の指標は明確には出ていない。
しかし今回は米国発の不況だけにNY株がどう動くかが、世界の株価、景気を判断する“すべて”である。
年初来、トンネルの先に見えた初めての明るい光である。