足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

オバマ次期大統領の動きにかかる・・・株価対策

2008-11-21 08:09:01 | 株式

昨夜のウォール街では波乱が続き、暴落した。

S&P500は‐6.71%と大商いのうちに続落した。

シティ・グループの首脳がSECに「銀行株の空売り禁止」の措置を申し込むなど、9~10月の金融市場の緊張が再来した。

ロンドン市場では3ヵ月物の米財務証券の金利が再びゼロになった。

ヘッジファンドなどが投資銀行、銀行などに預けている資金を、銀行預金(たとえば短期の通知預金)から、世界でもっとも安全な場所である米財務省証券へ逃避した。

運用者の心理的な要因による判断であるが、先行きに強い不透明感が再燃しているのがわかる。

世界の首脳がワシントンに集まってG20を開催、世界的な金融不安への対策を協議したが、去り行くブシュ政権の下では、なんらサプライズは出なかった。

金融、株式市場の焦点は沈黙を守るオバマ次期大統領に集中している。

昨日のS&P500752.44と‐54.14(‐6.71%)になった。11年ぶりの安値である。

1967年以来であるが、当時は三洋証券、山一證券、北海道拓殖銀行の破綻が起こり、長期信用銀行2行も破綻した。

日本では大きなネガティブ・サプライズが続出した。

その後の日本の金融市場の崩壊については、ポールソン財務長官、バーナンキ議長も熟知している。しかし、政権の移行期だけに、最近は9月、10月に示したような、相場対策が出ない。

今週の米バロンズ誌では、オバマ次期大統領に「今すぐ動ける8つの対策」を提言している。

対策は煮詰まっている。どこでオバマが動くかにかかっている