再びNY株の変動率が高まるのか?
今週に入ってからのNYダウ平均の下落率は月曜日=‐0.82%。火曜日=‐1.99%と縮小してきていたが、昨日は再び‐4.73%と大きくなった。
市場の先行きに対しての不透明感の台頭である。
今回の金融危機で相場が波乱する前の、ウォール街でのノーマルな相場の1日の変動率は1.00%前後であった。
しかし、ここ1年余を振り返ると、上がるにしても、下がるにしても1日の相場の動きは5%以上の変動が普通になってきていた。
本欄でよく利用するシカゴ・オプション取引所のVIX(不安)指数をみても10月の最高値は89ポイントになった(8月24日)が、大統領選挙の時には45尾印とまで急落していた。
この動きをみて市場の先行き不安感は落ち着き、先行きには期待感が芽生えてきたとも受け止められたが、今日、現在ではこの種の見方は希望的な観測に終わろうとしている。
ウォーレン・バフェットのいうように、「短期のトレンドを追いかける無意味さ」に、時として陥ってしまう。
ここは短期の相場変動には目をつぶって円高や海外での信用不安の影響を受けない銘柄探しに注力しなければならない。
最近、注目しているのはソフトバンク(9984)だ。10月29日に決算発表したあと、人気づき、決算発表の前日の安値636円から昨日の1445円まで、短期間に2.5倍にもなった。
2002年の年末に大底いれして、2003~2004年の東京市場の回復相場の人気役なったのを想起させる。18.9倍になった。
昨日は売買代金が東京市場ではトップになった。
先行きの銘柄選択の発想のヒントを与えてくれた意味も大きい。