足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ダウ平均の大台替わりのスピード

2007-07-20 17:19:03 | 株式

以下ブルンバーグのデータを借りる。

チャールズ・ダウとエドワード・ジョーンズが現在のダウ平均の原型を考案したのが1896年、当時は鉄道株で構成されていた。そして1896年に12銘柄にし工業株を加えた。当時から現在まで銘柄で生きながらえているのは、GEだけである。

指数は1906年に100ドルになり、1972年に1,000ドル台になった。1987年のNY市場のクラッシュの直前に2,000ドル台。

1999年に10,000ドル台、2006年に12,000ドル、2007年4月に13,000ドル台、そして今月19日に14,000ドル台乗せした。

この調子でいくと、以前に本欄で紹介したハリー・S・デントの「35,000ドル~40,000ドルにいく」というのも視界に入ってきた。彼は「2008年後半ないし2009年まで」と超強気である(「バブル再来」神田正典監訳・ダイヤモンド社刊)。

2008年~2009年というのはちょっと考えにくいが、今回のウォール街の動きをみていると、単に循環的な相場の動きだけでなく、地球規模での経済の大きな変革が起こっていることが痛感させられる。それだけに、われわれの投資戦略も、かなりの部分はこれまでの通念を捨てて、考えていかなければならない。

最近の相場は米国でのサブプライム問題のヘッジファンドへの影響で大きく振り回された。しかしヘッジファンドの世界はとてつもなく大きくなり、ベアースターンズの2本のヘッジファンド破綻では、全体像はみられない。

手元に注目しているヘッジファンドの6月までの成果表がある。

ことしは+30%以上の成果を上げ、1998年の設立以来9.7倍の脅威的なパフォーマンスを上げている。1998年といえばロシア危機、LTCM破綻の年である。その運用の足跡は大いに参考になる。

投資の世界のパラダイムに大きな変化がきている。そのことがなによりも実感できるのはダウ平均の大台の変遷である。